FreeBSD Daily Topics

2007年4月16日FreeBSD SoC採択、新src committer mav、新ports committer trasz

committer

mav
Welcome Alexander Motin氏(mav)が新しくsrc committerに就任しました。同氏はこれまでMultilink PPP Daemon(mpd)に関する開発を続けてきました。同氏は同作業を継続するとともに、Netgraphサブシステムおよびほかのネットワークサブシステムの開発を継続するとしています。
trasz
Edward Tomasz Napierala氏(trasz)が新しくport committerに就任しました。同氏はこれまでGCC41やX11BASEなどさまざまなportsについてPRをサブミットしてきました。今後もaudio/musicアプリケーションやRosegardenの移植などの作業を継続するとしています。

Summer of Code

SoC

Google Summer of Code 2007において採択プロジェクトが発表されました。今期SoCでは6,200近い申し込みから900を越えるプロジェクトが採択されています。FreeBSDから採用されたプロジェクトは次のとおりです。

  • バイナリレベルのシステムアップグレードメカニズムであるfreebsd-update(8)に対するGnomeフロントエンドの開発
  • The BSD Licenseで実装するMulticast DNSレスポンダーの開発
  • 統合されたports/packageシステムデータベースバックエンドの開発
  • スーパートンネルデーモンの開発
  • lockmgr(9)の再実装
  • FreeBSDにおけるApple MacBookのサポート
  • セキュリティリグレッション試験
  • GVinumエンハンスの実現
  • Ports Collectionにおける並列処理化
  • TCP/IPリグレッションテストスイート
  • syscallオーバーヘッドの回避に関する取り組み
  • msdosfsインフラストラクチャの整備
  • OpenBSDハードウェアセンサーフレームワークの移植
  • 分散オーディットデーモンの開発
  • 汎用入力デバイスレイヤの開発
  • bus_alloc_resources()コードのアップデート
  • BSD bintoolsプロジェクトに関する取り組み
  • LinuxulatorをLinux 2.6対応へ更新
  • The BSD Licenseにおけるテキスト処理ツールの開発
  • オーディットログ解析ツールの開発
  • Ports Collectionインフラストラクチャの改善
  • PMC GUIの開発
  • PXEにおけるHTTPサポートの開発
  • FreeBSDグラフィカルインストーラの開発
  • FreeBSDに対するLinux KVMの移植

これまで採択されてきたFreeBSD SoCプロジェクトの中で最も充実したラインナップです。ここ数年、SoCに参加した学生がそのままcommitterになるケースが多く、SoC 2007も期待できるものになりそうです。

ports

インフラストラクチャ
これまでPorts Collectionの動作を改善するために多くの作業が実施されてきました。今後さらに増え続けるPorts Collectionの動作を支え続けるには、処理並列化やメタデータのデータベース化などインフラストラクチャの改善が検討課題となります。FreeBSD SoC 2007における取り組みも期待できるものになりそうです。

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