nVIDIA Driver
FreeBSD向けnVIDIA Driverを自分でビルドして使う場合、まずportに登録されているnVIDIA Driverをいったんインストール/アンインストールして依存しているライブラリやアプリケーションをインストールしておきます。
図1 nVIDIA Driverをインストール/アンインストールして依存しているライブラリやアプリケーションをインストール
# cd /usr/ports/x11/nvidia-driver/
# make install clean
# make deinstall
nVIDIAから提供されているnVIDIA DriverはFreeBSD 5.3を対象にして構築されているため、compat5xが有効になっていることはもちろん、現状とは異なっているパスなどに対応する必要があります。ソースを修正してもいいですし、X.Org 7.2および/usr/X11R6/から/usr/local/への移行後のシステムを使っている場合は図2のようにリンクを張っておくと便利です。
図2 モジュールのインストール用にリンクでパスを作成しておく
# cd /usr/local/lib/
# ln -s xorg/modules modules
ここまできたらhttp://www.nvidia.com/object/unix.html にて公開されている最新のFreeBSD向けnVIDIA Driverをダウンロードし、図3のようにビルドおよびインストールを実施します。
図3 解凍とインストール
# tar zxf NVIDIA-FreeBSD-x86-100.14.11.tar.gz
# cd ./NVIDIA-FreeBSD-x86-100.14.11/
# make install
システムのバージョンによっては「nv-freebsd.h:25:2: error: #error This driver does not support FreeBSD 7.x/-CURRENT!」のようなエラーが出力されて途中で止まるので、自己責任においてコードの該当部分に記載されているチェック処理をはずして、再度make installを実行します。
nVIDIA Driverをインストールした後はリスト1のように/etc/make.confに「WITH_EXTRA_PATCHES= yes」を設定しておきます。nVIDIA Drvierを使っている場合、graphics/mesa-demosやいくつかのLinuxアプリケーションが同設定を要求します。
リスト1 nVIDIA Driverを使うように/etc/make.confファイルに設定を追加
.if ${.CURDIR:M/usr/ports*} != ""
WITH_NVIDIA_GL= yes
.endif
ただし、ここで紹介しているような方法は、あくまでもサポート外のプラットフォームに対してアドホックな方法でインストールしているので、x11/nvidia-driverにおいて最新版がサポートされたらそちらを使うようにしてください。