heads-up
- thr_
kill2(2) current - 自身とは別のプロセスで動作しているスレッドを終了させるために新しく追加されたシステムコールthr_
kill2(2)に関して、 採用の是非をめぐって議論が進められています。新しくシステムコールを追加することは重大事であるため、 議論を行い開発者間のコンセンサスを得ていくことが大切です。 他のプロセスで動作しているスレッドを削除するというthr_
kill2(3)システムコールは、 とくにWindows APIエミュレーションレイヤであるWineにおいて必要になります。FreeBSDやPC-BSDでより多くのWindowsアプリケーションを動作させたりFlash 9をサポートするにはthr_ kill2(3)を追加することが1つのアプローチというわけです。 同要望に対してWineをサポートするためだけにシステムコールを追加するのはどうだろうという意見があります。また7系で導入されたsigqueue(2)を使う方法もあります
(ただしこの方法だと7系は良いものの6系はサポートされないだろうとみられます)。 またLinux、
Solaris、 Mac OS X、 WindowsなどほかのOSでどうやって実現されているかも材料として取り上げられています。 今後も議論が続けられるのではないかと考えられますが、
強い反対がないかぎり利便性を優先して同システムコールが導入されることになるのではないかと思えます。または同機能を実現するために別の方法が提案されるかもしれません。興味深いトピックなのでしばらくは注目していきたいところです。
src
sys/
kern/ sched_ ule. c current - sched_
ule. cにおいてsteal_ threshの値がlog2(mp_ ncpu)へと設定されました (実際のコードは 「steal_ thresh = min(ffs(mp_ ncpus) - 1, 4);」。log2(mp_ ncpu)ですが4以上には設定されません)。この変更によって2CPUでは1に、 8CPUでは3になります。このため2CPUマシンではアイドル時間ロードバランスが改善され、 8CPUではロードオペレーションが改善されます。 gnu/
lib/ libdialog current - libdialogのMAX_
LENの値が4096へと引き上げられました。同変更によってアイテムが多すぎるためにprint/ ghostscript-gplのportのビルドが失敗していた問題が解決されています。