FreeBSD Daily Topics

2008年2月27日KDE4移植状況、Firefox - FreeBSD jemalloc取り込み、FreeNAS最新版、pfSense最新版、Wine更新、Android状況

heads-up

KDE 4

ports - Martin Wilke氏の手によってKDE4のFreeBSDへの移植が進められています。すでにテストツリーではKDE 4.0.1の動作が確認されていますが、まだプロダクションレベルには達していないとされています。同氏はKDE3とKDE4を同じシステムに動作して使えるように開発を進めています。

 FreeBSD 8-CURRENTで動作するKDE 4.0.1
図 FreeBSD 8-CURRENTで動作するKDE 4.0.1―Martin Wilkeのサイトより抜粋
jemalloc for Firefox

phkmallocにかわる新しいメモリアロケータとしてFreeBSDではjemalloc(3)が採用されていますが、同アロケータはLinux向けFirefox 3の内部で使われるデフォルトのアロケータとなりました。

これはWindows、Mac OS X、Linuxのどのプラットフォームにおいてもjemallocが最も優れた動作をすることが確認されたからだとされています。jemallocは動作が高速であるにとどまらず、フラグメンテーションの発生が少ないという特徴があります。現在のjemalloc(3)実装はまずマルチスレッドにおけるスケーラビリティを発揮することを目的として実装されてきましたが、すでに性能の面でもフラグメントの面でも優れた性能が確認されています。

FreeNAS

FreeBSDベースのNASプロダクトであるFreeNASの最新版0.686.1 (stable)が公開されました。Sambaが3.0.28へアップグレードされているほかスケジューラをULEへ変更など多くの機能が追加されています。

Android

Googleが主体となって進めているモバイルガジェット(とくに最初は携帯電話やスマートフォン)向けのOSであるAndroidは、Linuxカーネルの上にOpenBSD/NetBSDのlibcを組み合わせて採用しているようです。

pfSense

FreeBSDをベースにして構築されたルータ/ファイアウォールプロダクトであるpfSenseの最新版pfSense 1.2が公開されました。同時にpfSenseの新しいWebサイトも公開されています。

ports

emulators/wine

Windows互換レイヤWineのportが0.9.56へアップグレードされました。同バージョンアップでメニューバーを含むOpenGL/Direct3Dウィンドウの適切なハンドリング処理実現、d3dx9_xx dllsに対するスタブ、グラフィック処理の最適化、いくつかのインストーラ問題の修正、MIMEメッセージサポートの改善、その他、多くのバグが修正されています。

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