heads-up
- non-MPSAFE network drivers will be gone
Robert Watson氏は2008年5月24日、
CURRENT MLに “HEAD UP: non-MPSAFE network drivers to be disabled (was: 8. 0 network stack MPsafety goals (fwd))” のタイトルで、 Giant Lockを要求するネットワークドライバを2008年10月には削除することを伝えています。 FreeBSDではGiant Lockを削除する取り組みを全サブシステムに対して進めています。7.
0がリリースされるまでにdebug. mpsasfenetの削除やネットワークスタックのGiant Lockの実装の削除に成功したものの、 IFF_ NEEDSGIANTフラグをすべて削除するところまで改善は進みませんでした。とくにISA関連のネットワークデバイスドライバにその傾向があります。 FreeBSD 8は一部の例外を除いてGiant Lock実装を削除したネットワークデバイスドライバのみが含まれる予定で、
原則的にGiant Lock実装のネットワークデバイスドライバは同梱されなくなります。 今回削除の対象となるのはar(4)、
arl(4)、 awi(4)、 axe(4)、 cdce(4)、 cnw(4)、 cs(4)、 cue(4)、 ex(4)、 fe(4)、 ic(4)、 ie(4)、 kue(4)、 oltr(4)、 plip(4)、 ppp(4)、 ray(4)、 rue(4)、 rum(4)、 sbni(4)、 sbsh(4)、 sl(4)、 snc(4)、 sr(4)、 udav(4)、 ural(4)、 xe(4)、 zyd(4)などです。 2008年6月26日にはCURRENTにおいて同ドライバはビルドプロセスから外れる他、
Giant Lock実装が外されなかった場合、 2008年10月26日にはドライバが削除され、 関連するインフラコードも8-CURRENTから削除されます。 TTYやUSBに依存したデバイスドライバは、
TTYやUSBのほうがGiant Lockを使っているため、 デバイスドライバもGiant Lockに依存しています。そういったものは除外の対象となります。TTYデバイスドライバの再実装は進められていますが、 高い互換性を実現する必要性があるため、 新しいものに置き換えられるにはさらに時間がかかるのではないかと見られます。Giant Lockを使わない新しいUSBスタックの実装もありますが、 こちらは従来のスタックとAPIの互換性に課題が残っているため現状ではマージが難しいところがあります。どのみち、 TTYとUSBはFreeBSD 8における開発課題となります。 - Linux Flash 10
current - Adobe LabsにおいてFlash Player 10 “Astro”
のLinux向けPrereleaseが公開されました。FreeBSD 8. 0-CURRENT、 Firefox 2. 0.0. 14、 nspluginwrapper-0. 9.91. 5で動作させてみましたが、 Linux Flash9のときと同じように動作し途中で動きが止まりました。まだnspluginwrapperでLinux Flash 9/ 10が安定して動作する状況にはないようです。 一方、
Wine 1. 0.r2/ 0. 9.61でWindows Firefox 2. 0.0. 14+Windows Flash 9の組み合わせでFlash 9がちらつくことなく動作するケースも報告されはじめており、 Wineが現実的にFlash9以降が動作するプラットフォームになりつつあるように見えます。