Wireless
ワイヤレスドライバは現在活発な開発状況にあり、設定方法は随時変更されています。以前は読み込まなければなからなったカーネルモジュールを明示する必要がなくなったり、機能が統廃合されて別のモジュールを使うようになるといった変更があります。ここではワイヤレスドライバの状況を簡単にまとめます。
an(4) | Aironet Communications 4500/4800ワイヤレスネットワークアダプタドライバ |
arl(4) | Aironet Arlan 655ワイヤレスネットワークアダプタドライバ |
ath(4) | Atheros IEEE 802.11ワイヤレスネットワークドライバ |
awi(4) | AMD PCnetMobile IEEE 802.11 PCMCIAワイヤレスネットワークドライバ |
cnw(4) | Netwave AirSurferワイヤレスネットワークドライバ |
ipw(4) | Intel PRO/Wireless 2100 IEEE 802.11ドライバ |
iwi(4) | Intel PRO/Wireless 2200BG/2225BG/2915ABG IEEE 802.1ドライバ |
malo(4) | Marvell Libertas IEEE 802.11b/gワイヤレスネットワークドライバ |
ral(4) | Ralink Technology IEEE 802.11ワイヤレスネットワークドライバ |
rum(4) | Ralink Technology USB IEEE 802.11a/b/gワイヤレスネットワークデバイス |
wpi(4) | Intel 3945ABG Wireless LAN IEEE 802.11ドライバ |
zyd(4) | ZyDAS ZD1211/ZD1211B USB IEEE 802.11b/gワイヤレスネットワークデバイス |
どのデバイスドライバが該当するかわからない場合は、/usr/src/sys/dev/以下をgrep -irで再起検索するなどして、デバイス名やデバイス名に含まれている番号などから検索をかけます。たとえばIntel PRO/Wireless 3945ABGのデバイスドライバを探したいのであれば、プロンプト.1のように“3945”などで検索をかけます。この例であればwpi(4)がそれにあたることがわかります。
該当するデバイスドライバを見つけたら、あとはそのオンラインマニュアルに従って設定を行います。設定方法はFreeBSDのバージョンが違ったり、8-CURRENTでも開発の進捗によって違いますので注意してください。たとえばwpi(4)を使う場合、2008年4月24日現在の8-CURRENTでは/boot/loader.confにリスト1の設定を書き込むように求められますが、2008年4月12日現在の7-STABLEでは/boot/loader.confにリスト2を書くように求められます。
ライセンスの関係で、“legal.intel_wpi.license_ack=1”のようにライセンスに同意することを示す設定を/boot/loader.confに追加する必要がある点はこれまでの設定とかなり違う部分です。
SSIDや暗号方法などは/etc/wpa_supplicant.confファイルに記載しておくと便利です。/etc/wpa_supplicant.confにどういった設定を書くかはwpa_supplicant.conf(5)オンラインマニュアルに説明とサンプルがありますので、こちらを参考にしてください。
/etc/wpa_supplicant.confファイルを作成するかわりに、「/etc/start_if.インターフェース名」のファイルを作成してそこに設定するためのコマンドを書いておくといった方法もあります。適材適所に使い分けてください。