heads-up
- FreeBSD Core Team elections
Murray Stokely氏は2008年6月5日
(米国時間)、 自身のブログにおいて第5回FreeBSDコアチーム選挙がやってきたことを報告しています。 The FreeBSD Projectでは、
2000年から9人のコアチームメンバを民主的な選挙によって選出しています。2008年選挙 (第5回選挙) で第6期FreeBSDコアチームが選出されることになります。立候補期間は6月19日までの2週間、 投票は7月16日までの実施されます。選出結果は投票終了後早い時期に公表されます。 コアチームはFreeBSDプロジェクト全体の方向性を取りまとめる役割を負います。コミッタ権限の与奪を判断し実施する権限を有しており、
コアチーム内においても基本的に多数決で決定されます。その他重要事項の検討やとりまとめやデベロッパへの報告、 サブプロジェクトとの連携などいくつもの実務をこなします。アクティブデベロッパが選出されることが多く、 The FreeBSD Projectによって重要な選挙です。 - Why to Subversion?
BSDCan2007ではバージョン管理システムの調査結果としてMercurialが優れているのではないかという報告がありました。2008年3月24日
(米国時間) にはMercurial 1. 0が公開され、 モダンな分散型のバージョン管理システムに注目が集まっています。しかしThe FreeBSD Projectが採用した次のバージョン管理システムはSubversionでした。 CVSとSubversionは、
ともに集中型のバージョン管理システムです。SubversionはCVSで明らかになった問題点が解決されており、 CVSから移行するには適切な候補です。しかしより後発の分散型にも利点があります。この点に関してはコアチームのセクレタリを務めているPhilip Paeps氏のブログThe funny thing about the move to Subversionの記述が参考になるでしょう。 よりモダンな分散型のバージョン管理システムにはGitやMercurialがあります。BSDCan2007で報告があったとおり、
機能の面で見れば分散型のほうに利点があるように見えます。しかしながら、 現状の集中型で十分にうまく機能していること、 CVSからの移行が実施しやすいことなどがSubversionへの移行へとつながっています。Subversionへの移行が完了したあと、 さらに未来でGitやMercurialなどの分散型へ移行する可能性があります。 The FreeBSD Projectの取り組みと、
他のプロジェクトとの取り組みが違うのは、 移行後のCVSリポジトリの扱いです。CVSリポジトリはすでにソースコード取得の方法として普及しているため、 Subversionをメインのリポジトリとしながらも、 CVSリポジトリへの複製を随時実行しCVSもサポートされ続けます。リポジトリを移行すると従来のリポジトリをサポートしないプロジェクトが多い中、 FreeBSDにおける取り組みは継続性を確保しているという点で注目に値するものと言えます。 - Future Release
Release Engineering Informationが更新され、
今後のリリーススケジュールが明らかになりました。FreeBSD 8. 0までのリリーススケジュールは次のとおりです。 - 2008年8月 - FreeBSD 7.
1/ 6. 4 - 2009年2月 - FreeBSD 7.
2 - 2009年6月 - FreeBSD 8.
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FreeBSD 6.
4と7. 1は同時期にリリースエンジニアリングを実施してリリースされます。6. 4が6系の最終バージョンになる見通しです。スケジュールどおりに作業が進めば1年後にはFreeBSD 8. 0がリリースされることになります。 - 2008年8月 - FreeBSD 7.