heads-up
- MPSAFE TTY layer call for {Testers,Reviews}
current - Ed Schouten氏がcurrent mlにおいてMPSAFE TTYレイヤの試験やレビューを実施してほしいと呼びかけています。
Ed Schouten氏はTTYレイヤの再実装に取り組んでいる開発者で、
BSDCan2008の時点でかなりの実装が完了していました。まだ実装されていない機能があるものの、 すでにロバストで現実的に動作するドライバに仕上がっているとしています。多くの開発者やユーザによる試験と、 建設的なフィードバックを求めています。 パッチは同氏のサイトにおいて公開されています。興味があるユーザは最新版を取得して試験してみてください。未対応の作業にはTTYレイヤに依存するいくつかのドライバの移植、
'zombie state'対応、 オンラインマニュアル執筆などがあります。 従来のTTYコードはデバイスドライバに対するフロントエンドとしては実装されていません。多くのデバイスドライバがTTYデバイスノードを独自に実装し、
独自にcdevルーチンを実装しています。同氏が開発したMPSAFE TTYレイヤは、 TTYレイヤそのものを通じてデバイスノードの作成を許可する作りになっています。これまでの構造をより整理できることになります。 Ed Schouten氏は、
BSDCan2008において同ドライバの開発状況を開発者に報告するなどして理解を求めていました。同氏のドライバは興味深いものですが、 従来のデバイスドライバと互換性が確認されないとベースシステムに統合することは難しいといえます。Call for {Testers,Reviews}を通じて、 どこまで開発を進められるかが今後の開発の鍵になりそうです。Ed Schouten氏は2008年5月22日 (米国時間) にはsrc committerに就任しています。今後の開発が期待されます。 - Ermal Lu as src committer
current - Ermal Lu氏が新しくsrc committerになりました。同氏はpfSenseでアクティブに活動している開発者で、
FreeBSDに対してpf追加機能のマージを実施することになります。
ports
- emulators/
wine Windows互換APIレイヤWineのportが1.
0 RC5へアップグレードされました。1. 0リリースへ向けたバグ修正リリースです。FreeBSD 6系でHALサポート付きのビルドが成功するようにconfigureスクリプトに変更が加えられた他、 環境に依存することなくHALの有効/無効を指定するためのオプションが追加されています。 - textproc/
bsdgrep BSD grepがアップデートされました。同バージョンはGNU grep 2.
5.1と互換性があり、 現在FreeBSDのベースシステムに取り込まれているgrep(1)に対応しています。事前のチェックによると今回のバージョンアップでGNU grep 2. 5.1と同じレベルの効率化を実現したとのことです。さらなる試験を繰り返し、 実行速度の向上に取り組んでからベースシステムに組み入れるかどうかが検討されることになるとみられます。 - graphics/
gimp graphics/ gimp-app グラフィックマニピュレータGIMPのportが2.
4.6へアップグレードされました。 - security/
cyrus-sasl 期限がやってきたためCyrus-saslのportがPorts Collectionより削除されました。