heads-up
- Google Chrome on FreeBSD/
Wine 2008年9月5日
(米国時間)、 Wineの最新版となるWine 1. 1.4がリリースされました。1. 1.4ではWinHTTPに関する大量の実装が追加されたほか、 JavaScriptサポートの向上、 シェルAppBar実装の導入、 中国語翻訳の追加、 そのほか大量のバグが修正されています。 Wine 1.
1.4で最も注目すべきは、 Wine開発チームによってGoogle Chromeを動作させるための修正が取り込まれた点にあります。Google Chrome URLバーが正しく描画されない問題が修正されている他、 クラッシュせずに動作するようになったようです。 FreeBSD/
WineでGoogle Chromeを動作させる内容を発表していたChris ramblings氏がTotal success in running Chrome on FreeBSD!やI'm running google chrome on FreeBSD, part 3においてWine 1. 1.4でGoogle Chromeが動作したことを伝えています。執筆現在、 Wineのport (emulators/ wine)はアップデートされていませんが、 同portが1. 1.4にアップグレーとされたら簡単に試せるようになりそうです。 - Google Chrome on FreeBSD/
Wine ≪追加≫ - Ports Collectionのwine portが1.
1.4へアップグレードされました。日本語ロケールでは動作しませんが、 英語ロケールであれば動作します。インストールはI’m running google chrome on FreeBSDに説明があるようにchrome_ installer. をダウンロードして実行することで行います。起動は次のように実行します。exe LANGがja_
JP. UTF-8などに設定されているとうまく動作しません。起動するときはLANGをCに設定するなどして使ってみてください。
ports
- java/
eclipse
java/eclipse-devel Eclipse IDEのportがEclipse Europaへアップグレードされました。これと同時にEclipse IDE開発版のportはEclipse Ganymedeへアップグレードされています。
- irc/
quassel Qt4をベースにして開発された分散IRCクライアントQuassel IRCのportが新しくPorts Collectionへ追加されました。"分散"はセントラルコアに対して複数のクライアントをアタッチしたりデタッチできることを意味しています。
- Adobe Reader 7 removed
Adobe Reader 7およびそのローカライズ版portがPorts Collectionから削除されました。削除はCVE-2008-2641、
CVE-2008-0883といったセキュリティ脆弱性に対処するためです。print/ acroreadwrapperはAdobe Reader 8のみをサポートするように変更されました。 - Ghostscript
Ghostscript関連のportが一斉に更新されました。同更新によってUSE_
GHOSTSCRIPTに使いたいバージョン番号 (7か8) を指定できるようになった他、 WITH_ GHOSTSCRIPT_ VERを導入したことでかわりにWITH_ GHOSTSCRIPT_ GNUが削除されました。WITH_ GHOSTSCRIPT_ VERで指定できる値も7か8です。デフォルトでは8に設定されています。 - audio/
albumart 音楽コレクションに対してアルバムカバーイメージを半自動的にダウンロードするためのGUIアプリケーションAlbumartのportが新しくPorts Collectionへ追加されました。Albumartは指定されたディレクトリ以下にある音楽データに対して適切なアルバムカバーイメージを取得します。Amarokが提供しているカバーマネージャ機能に似ています。
- lang/
mtasc モーションツインActionScript 2コンパイラmtascのportが新しくPorts Collectionへ追加されました。