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2008年9月11日FreeBSD 7.1/6.4に向けPorts Collectionフリーズ開始、システムクリップボートをコマンドラインから操作する方法

heads-up

Ports Collection Froze

ports - FreeBSD 7.1およびFreeBSD 6.4のリリースへ向けてPorts Collectionの凍結作業がはじまりました。凍結期間中はPorts Managementチームの許可がなければコミットできなくなります。基本的にセキュリティ脆弱性の対応や重要なアップデートがある場合などにコミットが実施されます。

Ports Collectionの凍結がはじまったことで、FreeBSD 7.1やFreeBSD 6.4に含められてるパッケージの大枠が見えたことになります。X.Org 7.3、Gnome 2.22.3、KDE 4.1.1、KDE 3.5.10、Wine 1.1.4、Firefox 3.0.1、Thunderbird 2.0.0.16、Opera 9.52、OpenOffice.org 3.0.0.b2、OpenOffice.org 2.4.1、Google gadgets 0.10.0などが収録されることになりそうです。

tips

Copy to X Selection

Webサーフィンやメッセンジャー、プログラミングなどをおこなう場合、特定のテキストを貼り付けられると便利なことがあります。Xセレクション(システムクリップボード)を使ったコピー&ペーストの応用範囲は広く、たとえばプログラミングのテンプレートであったりテキストの定型文であったり、複数行のAAであったり、さっと貼り付けられると作業効率があがります。

X.Orgで提供されているXセレクション(システムクリップボード)にはプライマリ、セカンダリ、クリップボードの3種類があります。マウスの真ん中ボタンをクリックして貼り付けた場合と、⁠Ctrl⁠⁠-⁠v]で貼り付けた場合で違うテキストが貼り付けられるケースがあるのは、プライマリやクリップボードに別々のテキストがコピーされているためです。

Ports CollectionにはXセレクションへのコピー、Xセレクションから出力するためのコマンドラインツールが用意されています。日本語テキストも扱えて便利なコマンドにxsel(x11/xsel-conrad)があります。xselを使うとXセレクション(プライマリ、セカンダリ、クリップボード)へのコピーやそこからの出力がコマンドラインから簡単に実施できます。xsel(1)を使う例は次のとおりです。--primary、--secondary、--clipboardがそれぞれプライマリ、セカンダリ、クリップボードを対象として操作することを意味します。

Xセレクションへファイルの内容をコピー
% xsel --input --primary < ファイルへのパス
% xsel --input --secondary < ファイルへのパス
% xsel --input --clipboard < ファイルへのパス
Xセレクションから内容を出力
% xsel --output --primary
% xsel --output --secondary
% xsel --output --clipboard
Xセレクションへファイルの内容を追加
% xsel --append --primary < ファイルへのパス
% xsel --append --secondary < ファイルへのパス
% xsel --append --clipboard < ファイルへのパス
Xセレクションの内容をクリア
% xsel --clear --primary
% xsel --clear --secondary
% xsel --clear --clipboard

xsel(1)を使って特定のファイルの内容をXセレクションにコピーするスクリプトを作成しておくと広く応用できて便利です。特定のテキストをコピー&ペーストで貼り付けて使っている場合、xsel(1)を使った操作を検討してみるのもよさそうです。

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