FreeBSD Daily Topics

2008年10月20日AsiaBSDCon 2009開催決定 - 論文募集開始、BSDanywhere 4.3公開、mallocトレース機能活用方法、USB FreeBSDインストール方法、bsdtarもpbzip2並列フォーマットに対応

heads-up

AsiaBSDCon 2009 - Call for Papers

2009年3月12日から15日にかけて東京においてAsiaBSDCon 2009が開催されます。2008年12月15日が論文投稿の最終期限となります。AsiaBSDConは国内で*BSDに関する研究発表や議論が実施できる貴重な機会です。海外からの関心もあり、AsiaBSDCon 2009にも海外からの論文投稿が実施されると見られます。国内から発表するいい機会ですので、発表したいことがあったり新しく開発したこと、システムの構築発表、実装したこと、修正したことなどがあれば論文としてまとめて発表を検討してみてください :)

図1 AsiaBSDCon 2009
図1 AsiaBSDCon 2009
BSDanywhere 4.3 Release

OpenBSDをベースにして開発されたライブCDの最新版BSDanywhere 4.3が公開されました。BSDanywhereはOpenBSDをベースにEnlighenmentで構築されたライブCDです。2008年11月にはOpenBSD 4.4をベースにしたBSDanywhere 4.4のリリースが予定されています。

図2 BSDanywhere 4.4 CDラベル - BSDanywhereサイトより抜粋
図2 BSDanywhere 4.4 CDラベル - BSDanywhereサイトより抜粋

links

How to use malloc traceing feature

Extracting useful info from FreeBSD malloc tracingにおいてmallocのトレース機能を有効にし、メモリ確保や開放の状況を記録にとる方法が紹介されています。同ドキュメントでは出力されるログデータを解析するためのPythonスクリプトも公開されており便利に使えます。

How to do USB FreeBSD installation

How To Install FreeBSD 7.x From USBにおいてUSBメモリを使ってFreeBSDをインストールするための方法が紹介されています。インストールごとにラベルをつけていないCD-Rメディアが増えてきて煩雑であるため、こうした二度と使わないCD-Rを焼くことがないようにUSBメモリから直接インストールすればいいだろうというわけです。

方法は簡単で、FreeBSD向けにカスタマイズされたunetbootinユーティリティをダウンロードしてきて実行し、USBメモリにインストールに必要になるデータを書きこめばいいというものです。興味深いドキュメントです。興味がある方は試してみてください。

pbzip2 and bsdtar

The arrow of timeにおいてIvan Voras氏がpbzip2とbsdtarについてまとめています。pbzip2はデータの圧縮や解凍処理をマルチスレッドに展開して実施するもので、マルチコア/プロセッサシステムにおいてリニアに処理性能を向上させる可能性を持っています。Ivan氏は標準入力から入力されるデータを処理するパッチをpbzip2のプロジェクトに投げるとともに、bsdtarの担当者にpbzip2フォーマットのデータを解凍できるように依頼を出したとしています。

同氏の報告によれば近いうちにbsdtar(libarchive)にpbzip2のデータを解凍する機能が追加されることになりそうです。このpbzip2のアイディアはもともとは7-zipからきています。大規模データの圧縮処理を実施している場合、圧縮処理の高速化が実現できる同アイディアは注目する価値があります。

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