heads-up
- ZFS Big updated
current - ZFSがバージョン6から13へアップデートされました。ZFSを使っている場合、
きわめて慎重にアップデート作業を実施する必要があります。かなり大量の変更が実施されており、 リグレッション試験やマニュアル試験が実施されているもののすべての機能はチェックできていません。ユーザから認識できるだけでも次の変更が実施されています。 - 管理の移譲
一般ユーザがファイルシステムの作成やスナップショットの作成といったZFS操作を実施できるようになりました。 - L2ARC
キャッシュ用のディスクを追加する機能L2ARC (Level 2 cache for ZFS)が追加されました。ほとんどのスタティックコンテンツのランダムリードにおいて大幅な性能改善が見込まれます。 - slog
fsync(2)といった操作を高速化するためにZFS Intent Log用のディスクを追加する機能slogが追加されました。 - vfs.
zfs. super_ owner
ZFSファイルシステム上に配置されたファイルの特権操作を可能にするためのsysctl値vfs.zfs. super_ ownerが導入されました。使う場合には慎重に設定するようにしてください。 - chflags(2)
初期段階ながらもchflags(2)で使ういくつかのフラグがサポートされました。 - ZFSBoot
ZFSプールのブートオフを実現するための機能が実装されました。 - failure modes
以前は書き込み要求が失敗した場合にはシステムはパニックしていましたが、今回パニックモード (panic) 以外にもディスクが現れるのを待つモードと(wait)、 書き込み要求をブロックして可能であれば読み込み要求だけを処理するモード(continue)が追加されました。 - NFSv4-ACLs
まだ未完成と見られるもののNFSv4-ACLsサポートが追加されました。
- 管理の移譲
src
- powerd(8) improved
current - powerd(8)の改善が実施されました。次の変更が実施されています。
- よりマルチプロセッサに適合した処理へ変更されました。以前のバージョンはCPU負荷の平均値を使っていましたがその方法では負荷を過小評価することがあり、
2つ以上のCPUを搭載している場合に不適切なことがありました。今回平均値からサマリ負荷値を使うように変更されており、 スケジューラをチューンするという方法をとらない限りはベストな方法ではないかと説明されています。 - powerd(8)の操作が周波数レベルのサイズや数に依存しないように書き換えられました。内部周波数カウンターを使って処理が実施され、
最終段階で実際の周波数レベルの変換して処理されます - アダプティブモードでの動作が変更されています。周波数上昇時は2倍ごとに増えて行、
減る時は8分の1づつ減っていきます。 - 電源が接続されたデスクトップで動作させる目的で新しく"hiadaptive"モードが追加されました。hiadaptiveモードでは周波数の上昇が2倍早くおこなわれ、
低下が4倍遅くおこなわれます。このモードはインタラクティブ性を改善する必要があるものの、 常時フル周波数で動作する必要はないという場合に適しています。 - ポーリング間隔が0.
5秒から0. 25秒へと変更されました。この結果システムインタラクティブ性が向上しています。
- よりマルチプロセッサに適合した処理へ変更されました。以前のバージョンはCPU負荷の平均値を使っていましたがその方法では負荷を過小評価することがあり、