FreeBSD Daily Topics

2008年12月11日GJournalをroot fsに適用可能へ変更、wc(1)に-L追加、NetBeans 6.5登場、MySQL 5.1.30 GA登場、PHP 5.2.8セキュリティアップグレード他

src

GJournal for root fs

current - gjournalをrootファイルシステムについても適用できるようにする変更が加えられました。以前はアンクリーンシャットダウンが実行された場合に起動時にマウントできなくなる問題があったためrootファイルシステムとして使えない状況にありました。

wc(1) gets -L

current - wc(1)コマンドに-Lオプションが追加されました。これはGNU wc(1)との互換性を実現するもので、調査したデータの中で最も長かった行の長さを出力するものです。オプションが何も指定されなかった場合の動作は従来どおり⁠-lwc⁠が指定された場合と同じ出力内容になっています。

ports

java/netbeans

統合開発環境NetBeans IDEのportが最新のリリース版であるNetBeans IDE 6.5へアップグレードされました。もともとJavaの統合開発環境として開発が進められてきたプロダクトですが、最近ではWebアプリケーションを開発するための複数の言語に対応した統合開発環境としての色を強めています。NetBeans IDE 6.5の評判は上々です。Webアプリケーション開発向けの統合開発環境を探している場合は一度NetBeans IDE 6.5を試してみるとよさそうです。

databases/mysql51-server

MySQL 5.1系のportが5.1.30 GAへアップグレードされました。MySQL 5.1.30 GAはプロダクト品質に達したプロダクトとして発表されていますが、開発者は同バージョンには致命的な問題がまだ残っており採用する場合には試験をするように促しています。とくに5.1で導入された新機能を活用する場合にはさきに問題報告のチェックと、試験による問題の洗い出しを先に行うようにしてください。

lang/php5

PHP5のportが最新のセキュリティ対応版5.2.8へアップグレードされました。PHP5を使っている場合には同最新版へのアップグレードを実施してください。また5.2.7からroundの判定基準が変更されているようなので、roundを使っている場合にはアップグレードと同時に関連処理を見直して動作チェックをおこなった方がよさそうです。

www/orangehrm

HRM情報システムOrangeHRMのportが新しくPorts Collectionへ追加されました。OrangeHRMは組織における人的資源を管理するためのWebアプリケーションです。本体そのものはオープンソースで公開されていますが、ホスティングサービスやサポートサービスを求める場合には有償での購入が可能です。

sysutils/vbetool

vbetoolのportが新しくPorts Collectionへ追加されました。vbetoolはビデオカードのBIOSを操作するためのツールで、とくにACPIサスペンド/レジューム実行後のハードウェア初期化処理などに便利に活用できます。

devel/libx86

ユーザランドからリアルモードx86 BIOSコールを使うと便利な場面がしばしば存在します。こうした目的にはLinux lrmiなどが使えますが、Linux lrmiはi386に依存しておりまたほかのプラットフォームでは使えません。今回Ports CollectionにLinux lrmiと同じインターフェースを提供しつつAMD64やAlphaといった他のプラットフォームでも動作するlibx86のportが追加されました。

lang/cfortran

C言語とFORTRANに対してブリッジを提供するcfortran.hのportが新しくPorts Collectionへ追加されました。C言語とFORTRANのルーチンおよび外部変数を透過的にマシンに依存しない形で利用できるインターフェースを提供します。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧