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2009年1月20日≪重要≫≪注意≫Seagateハードディスク特定のモデルにアクセスできなくなる問題 - 注意して対処を

heads-up

Seagate firmware Issue

hardware - Firmware Recommendations for Barracuda 7200.11, ES.2 SATA, and DiamondMax 22 Drives [207931]において同社のHDDの特定のモデルに問題が発見されたことが報告されています。報告によれば、次のシリーズのHDDを使っている場合、電源オン時にHDDにアクセスできなくなる可能性があるようです。

  • Barracuda 7200.11
  • DiamondMax 22
  • Barracuda ES.2 SATA

HDDのデータが実際に削除されるわけではないようですが、一度アクセスできなくなると以降もアクセスできなくなると説明されています。同社では特定の期間に作成されたファームウェアのバグだと見ているようです。該当するモデル名のリストがFirmware Recommendations for Barracuda 7200.11, ES.2 SATA, and DiamondMax 22 Drives [207931]に掲載されていますので、調査して該当している場合には修正を実施する必要があると見られます。

HDDのモデル名やシリアル番号、ファームウェアリビジョンはrootでatacontrol(8)コマンドを実行することで調査できます。

atacontrol(8)コマンドでHDD情報を表示 - 問題のあるモデルに該当
# atacontrol cap ad4

Protocol              Serial ATA II
device model          ST31000333AS
serial number         9TE05416
firmware revision     SD15
cylinders             16383
heads                 16
sectors/track         63
lba supported         268435455 sectors
lba48 supported       1953525168 sectors
dma supported
overlap not supported

Feature                      Support  Enable    Value           Vendor
write cache                    yes      yes
read ahead                     yes      yes
Native Command Queuing (NCQ)   yes       -      31/0x1F
Tagged Command Queuing (TCQ)   no       no      31/0x1F
SMART                          yes      yes
microcode download             yes      yes
security                       yes      no
power management               yes      yes
advanced power management      no       no      0/0x00
automatic acoustic management  no       no      0/0x00  254/0xFE
#
atacontrol(8)コマンドでHDD情報を表示 - 問題のあるモデルではない
# atacontrol cap ad6

Protocol              Serial ATA II
device model          ST3250620AS
serial number         5QF12KA4
firmware revision     3.AAC
cylinders             16383
heads                 16
sectors/track         63
lba supported         268435455 sectors
lba48 supported       488397168 sectors
dma supported
overlap not supported

Feature                      Support  Enable    Value           Vendor
write cache                    yes      yes
read ahead                     yes      yes
Native Command Queuing (NCQ)   yes       -      31/0x1F
Tagged Command Queuing (TCQ)   no       no      31/0x1F
SMART                          yes      yes
microcode download             yes      yes
security                       yes      no
power management               yes      yes
advanced power management      no       no      65278/0xFEFE
automatic acoustic management  no       no      0/0x00  254/0xFE
#

使っているHDDのデバイス名はdf(1)やmount(8)コマンドを実行して表示される一覧から判断できます。

ファームウェアのアップデートはFirmware Recommendations for Barracuda 7200.11, ES.2 SATA, and DiamondMax 22 Drives [207931]に掲載されている該当モデルをクリックして表示されるページを参考にして実施します。すでにファームウェアが公開されているものもあればそうでないものもあります。

電源をオンにする段階でアクセスできなくなる傾向があるようなので、該当するシステムをすでに起動しているのであれば、その段階でバックアップを実施した方がいいでしょう。電源のオン・オフを繰り返すとその途中でHDDにアクセスできなくなる可能性があります。バックアップをとる場合、問題に該当していないHDDへコピーをとるように注意してください。

該当するHDDを使っている場合、Firmware Recommendations for Barracuda 7200.11, ES.2 SATA, and DiamondMax 22 Drives [207931]を定期的にチェックして情報の更新に注意しておいた方がよさそうです。該当するモデルであってもファームウェアが該当していない場合には影響を受けないとか、ケースバイケースのようです。ファームウェアアップデート後も定期的にチェックして新しい情報が報告されていないかチェックしたほうが良さそうです。

執筆現在、ファームウェアのアップデートは公開されているISOイメージをCD-Rなどに焼き付けてそこからPCを起動することで実施します。作業が成功すれば良いのですが、アップデート作業の途中でエラーが発生してうまくいかないこともあるようです。

公開されている情報をよく調査したうえで、自己責任で作業するか検討してください。不安な場合には自分では作業を行わず、専用の業者やメーカに問い合わせたほうが良いでしょう。

注意:編集部ならびに弊社でファームウェアのアップデート作業を実施しましたが、アップデートに失敗するケース、更新されたファームウェアを適用したあとでHDDが認識されなくなるケースが確認されています。自身でファームウェアのアップデートを実施する場合は自己責任において注意深く準備して作業してください。自信がない場合にはメーカに問い合わせたほうが良いでしょう。

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