tips
- How to use ZFS
current - FreeBSD currentに導入され、
FreeBSD 7. 0から安定版ブランチでも使えるようになったZFSは依然として実験的な機能という位置づけにあります。しかしながらZFSの提供している機能は魅力的なものが多く、 将来本番環境で活用することを考えると、 現在から実験的な使用を行っていくことは有益な作業だといえます。 ZFSを使うには/etc/
rc. confまたは/etc/ rc. conf. localにZFSを有効にする指定を追加してシステムを再起動します。 ZFSはUFS2/
UFSとは操作方法や概念が異なっています。使うコマンドはzpool(1)とzfs(1)の二つです。まずzpool(1)で物理デバイスや論理デバイスからプールを作成し、 作成したプールに対してzfs(1)コマンドでファイルシステムを作成します。マウントはzfs(1)コマンドで指定し、 /etc/ fstabに記述するといったことはしません (もちろん将来記載できるようになる可能性もあります)。 UFS2/
UFSの場合論理パーティションのサイズは固定ですが、 zfs(1)で作成したファイルシステムはプールを共有して使つためそうしたサイズの固定という制限がありません。物理的に空き容量が不足してきた場合、 新しく物理デバイスや論理デバイスを追加することで柔軟にストレージサイズを増やすことができます。ストレージはRAID0, RAID1, RAID10, RAID3, RAID5, RAIDZなどの目的に応じて作成可能です。ディレクトリごとにファイルシステムを作成しかなり細かいバックアップやバージョン管理、 使いようによってはデータベースバックアップとの連携やネットワークを経由したディスクデータのミラーリングにも応用できます。 ZFSプールの作成とファイルシステムの作成そのものはSolaris/
OpenSolarisのものと同じですので、 Sunが提供しているドキュメントSolaris ZFS 管理ガイドが参考資料として便利です。 sysinstall(8)がZFSの使用を提供していないため、
/ など起動時に使われるファイルシステムをZFSに置き換えるには別の作業が必要になります。FreeBSD起動ファイルシステムをZFSにする方法はすでにいくつかのブログで紹介されています。ただし、 ZFSのバージョンアップ時に使えなくなることがあるなど、 常用していくにはそれなりの知識が必要になります。ZFSを試用するのを目的とするなら、 起動パーティションはUFS2のままにしておきZFSの領域を別にとって使った方がいいでしょう。