heads-up
- USB2 now default
current - すべてのアーキテクチャにおいてGENERICカーネルのUSBスタックがUSB2スタックへ切り替わりました。USB2になることで従来よりも高速なUSB通信が可能になるほか、
ロック関連の処理もまとめて改善されることになります。新しくビルドしたカーネルではUSB2スタックが使われるため、 古いUSB1のカーネルモジュールを読み込んで使うといったことはできなくなります。 USB2にした場合、
hald(8)のプロセッサ占有率が100%になるという問題がありましたが、 これについてはhald(8)側に回避処理を追加 (sysutils/ hal/ files/ patch-hald_ freebsd_ hf-usb. c) することで問題が解決されました。/dev/ usbが存在するかチェックし、 存在する場合にはUSBサポートの初期化を行わないようになっています。hald(8)の占有率が100%になるようであれば最新のPorts Collectionにアップデートしてhald(8)を更新してみてください。
tisp
- How to change USB2 access - usbconfig(8)
current - USB2スタックにおけるデバイスアクセスは従来からあるUNIXのファイルシステムセマンティックスだけではありません。USBの仕組み上より細かいアクセス制御を提供する必要があるためさらに細かい制御機能が追加されています。たとえば印刷処理を実施するために/dev/
ulpt0のパーミッションを次のように設定してあるとします。 この場合でも、
「Unable to open device file "/dev/ ulpt0": Operation not permitted」 のようなメッセージが出力され操作できないことがあります。これはUSB2が個別にアクセス権限を設定しているためです。 USB2が設定しているアクセス権限は次のようにusbconfig(8)コマンドを引数なしで実行することで確認できます。
次のようにusbconfig(8)コマンドを使ってアクセス設定を変更できるようになります。
GENERICカーネルのデフォルトUSBスタックが従来のスタックからUSB2
(USB4BSD) へ切り替わったことで、 このアクセス設定に気がつかずにアクセスできないといった問題報告が増えることになるのではないかと見られます。USB2以降で/dev/のデバイスファイルを/etc/ devfs. confで設定しているにもかかわらず使えないといった場合、 usbconfig(8)コマンドでより細かいアクセス制御を実施してみてください。 USB2が長らくFreeBSDカーネルでデフォルト機能にならなかった原因の1つがこのUSBスタック内におけるアクセス制御の問題です。今後も現状のままいくのか、
UNIXファイルシステムセマンティックスに合うように変更が加えられているのかはわかりませんが、 当面はusbconfig(8)コマンドを使う必要があることは間違いのないところでだとみられます。