FreeBSD Daily Topics

2009年3月11日木曜と金曜はAsiaBSDCon2009チュートリアル 当日参加も、FreeBSD Diskスケジュール機能更新 広く試験募集、MythTVアップグレード方法他

heads-up

AsiaBSDCon 2009

event - 明日、12日(木)からAsiaBSDCon 2009が開催されます。最初の2日間はチュートリアルをメインとした有料セッションです。すでにオンライン登録は締め切られていますが、資料に余裕があれば当日参加することもできます。興味があるチュートリアルをもう一度チェックしてみてください。

src

FreeBSD Disk Scheduling

stable - stable mlにおいてupdated geom_sched codeとしてLuigi Rizzo氏およびFabio Checconi氏の取り組みFreeBSD Disk Schedulingが更新されたことが発表されました。すでに安定して動作しており広く試験を実施する段階にきたと報告されています。ディスク書き込みの予定を動的に変更できる機能として注目されます。興味がある場合には試してみてください。

今回のコードには以前と比べて次の特徴があるとされています。

  • スケジュールモジュールの早期読み込みのサポート。rootデバイスに対しての適用が可能となる
  • GEOM retaste機能のサポート
  • amd64サポートの追加 (ただしあまり綺麗な対処方法ではないと説明されています)
  • RRストラテジにおけるマルチディスパッチのサポート
  • オンザフライスケジューラ切り替えのサポート
  • スケジューラアンローディングサポート
libusb20 and devel/libusb

current - 8-CURRENTにおいてFreeBSDシステムのUSBライブラリlibusb20の名称がlibusbへと変更されました(r189585⁠⁠。このためPorts Collectionのdevel/libusbは以降の8-CURRENTでは不要となるほか、使われるべきではないライブラリとなります。

devel/libusbに依存したアプリケーションを使っている場合にはdevel/libusbを削除したのち、devel/libusbに依存しているすべてのアプリケーションを再構築する必要があります。/usr/ports/UPDATINGには次のアップグレード方法が紹介されています。

devel/libusbから8-currentのlibusbへ変更する方法
# set tempfile=`mktemp /tmp/usbports.XX`
# pkg_info -qR /var/db/pkg/libusb-* > ${tempfile}
# pkg_delete -f /var/db/pkg/libusb-*
# cat ${tempfile} | xargs portupgrade -f 
# rm -f ${tempfile}

この変更はr189585以降の8-CURRENTを使う場合に必要になります。libusb関連でビルドができない、またはアプリケーションが動作しなくなった場合にはこの変更対処を実施してみてください。

ports

multimedia/mythtv

MythTVのport(multimedia/mythtv)が0.21対応へアップグレードされました。データベース構造の変更は自動的に対処されます。しかしながら/usr/ports/UPDATINGにはアップグレードを実施する前にデータベースのバックアップを実施することが推奨されています。紹介されているデータベースのバックアップ方法は次のとおりです。

MythTVデータベースバックアップ例
# mysqldump -u mythtv -pmythtv mythconverg -c > mythtv_backup.sql

バックアップからデータベースをレストアする場合の方法も紹介されています。ここではデータベースをドロップしてから、次の方法でリストアする方法が紹介されています(ドロップすれば既存のデータベースの内容は削除されますので注意してください⁠⁠。

MythTVデータベースリストア例(作業は注意)
# mysql -u root
mysql>create database mythconverg;
mysql>exit
# mysql -u mythtv -pmythtv mythconverg < mythtv_backup.sql

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