heads-up
- NFSv4 ACLs
Summer of Code 2008の間に開発されたZFSおよびUFS向けのNFSv4 ALCs実装のほとんどをCURRENTにマージしたと報告されています。NFSv4 ALCsの機能はZFSでは無条件に有効化され、
getfacl(1)およびsetfacl(1)などのツールを使って変更や閲覧が可能です。UFSサポートに関する部分のマージがまだ残っているため今後の課題として取り組み、 FreeBSD 8. 1-RELEASEには間に合うように作業する計画だとされています。また今後の作業としてUFS変更点のレビューやtar(1)におけるNFSv4 ACLsのサポートが挙げられています。 - pefs - stacked cryptographic filesystem
UFSやZFSなどの既存のファイルシステムに変更を加えることなく透過的にカーネル内部でファイルの暗号化処理を実施するためのファイルシステムPefsが紹介されています。ほかの暗号化機能と異なり追加情報が必要なく、
暗号化ブロックサイズIO操作を必要としないと説明があります。またディレクトリやファイルごとのキーのサポート、 キーチェーンのサポート、 ファイルごとの暗号の調整が可能です。 今後の作業課題として暗号化されたname lookup/
readirキャッシュの実装、 ファイルリサイズやスパースファイル操作の最適化があげられています。サポートされている暗号化アルゴリズムはAES、 Camellia、 Salsa20でコートはテストへ向けた準備段階にあります。 - Release Engineering Status Report
FreeBSD 8.
0-RELEASEへ向けたリリースエンジニアリング作業が報告されました。リリースエンジニアエリングを実施するにつれて、 ルーティングやARPテーブル周りのローレベルネットワーキング変更の影響でIPv6周りの処理で問題が発見されたと報告されています。 パブリックテストの間に発見された問題はリリース前に修正するとしており、
RC2およびRC3まで準備リリースを実施すると説明があります。ステータスレポートには10月後半から11月頭ごろにリリースという説明がありますが、 現状でRC1しかリリースされていない状況を考えると、 8. 0-RELEASEは11月半ばから後半、 場合によっては12月におけるリリースが考えられます。 - The FreeBSD Forums
2008年11月にサービスが開始されたThe FreeBSD Forumsの現状が報告されました。登録されているユーザの総数は8,000以上、
ユーザは6,000以上のトピックに参加し、 合計40,000を越える投稿があると説明されています。週ごとのサインアップレートはだいたい50から100ほど、 ゲストユーザを含む訪問者の数を正確に把握することは難しいものの登録されているユーザベースと比べて何倍ものアクセスがあると紹介されています。 新しいトピックとポストはアクティブに検索エンジンにプッシュされるため、
検索結果にフォーラムが登場する機会が増え、 結果的にFreeBSDコミュニティにおける情報源として価値のあるものになっていると説明されています。 フォーラムが成功を納めている背景には、
管理やモデレーションの段階におけるBSDスタイル的なアプローチがあると説明されています。フォーラムはユーザが特定され、 さらにサブフォーラムに綺麗に分割されています。モデレーションは積極的に実施され、 スパムはなく、 活発に活動するコアグループがあり、 初級者から中級者、 FreeBSD上級者まで幅広い知識がまとめられていると説明されています。今後もフォーラムがFreeBSDコミュニティとサポートへの取り組みの中心的なハブとして機能させていきたいとされています。