heads-up
- Default console style to xterm from cons25
current - syscons(4)で利用されるデフォルトのターミナルエミュレーションがcons25からxtermへ変更されました。ただし、
i386とpc98を除きます。i386とpc98は関連コードを共有しているためと、 pc98ではコンソールで漢字などを扱うための拡張機能を利用しているため、 そのままxtermに移行するわけにもいかないからです。i386についてはいずれxtermへ変更される見通しですが、 pc95ではcons25/ cons25wがデフォルトのまま使われることになると見られます。 cons25には次の問題があると説明されています。
- シリアルインターフェースを提供している組み込みデバイスと互換性が低い
- スクロール機能が欠如しているため通信帯域の効率が悪い
- UTF-8のような最近の文字セットをサポートするのが困難
gdmを利用せずにコンソールからログインする場合は黒いテキストスクリーンが表示されていますが、
あの画面で使われているターミナルエミュレーションがcons25からxtermへ変更されています。 今回、
この変更作業を担当したEd Schouten氏は、 新しいコンソールとしてグラフィックモードで動作するドライバの開発をおこなっています。同取り組みが成功すると、 この黒いコンソール画面をより大きな解像度で、 日本語を含むUTF-8などの文字コードを利用できるようになります。xtermへの変更はこうした将来の作業を見据えたものにもなっています。 cons25で動作させたい場合は、
次のようにコマンドを実行して設定を変更します(sh系シェルを使っている場合の例)。 再起動すると上記設定はクリアされ、
xtermがデフォルトのターミナルエミュレーションとして利用されます。恒久的にcons25を使いたい場合は、 カーネルオプション 「options TEKEN_ CONS25」 を追加してカーネルを再構築します。