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2010年1月22日BSDライセンス版bc(1)およびdc(1)をベースシステムへマージ

heads-up

BSD Licensed bc(1) and dc(1) merged instead of GPLs

current - 2010年1月20日(協定世界時)のGabor Kovesdan氏のコミット(r202719)で、ベースシステムのbc(1)およびdc(1)コマンドが従来のGNUベースのものから、OpenBSDから移植されたBSDライセンスのbc(1)およびdc(1)コマンドへ入れ替わりました。

bc(1)およびdc(1)コマンドは任意精度の数値計算を実施するための計算機プログラムです。BSDライセンス版bc(1)およびdc(1)コマンドはすでに十分検証され、かつ、GNU版と十分な互換性を持っていると説明されています。

GNU版 bc(1)コマンド / FreeBSD 9-CURRENT amd64
% bc -v
bc 1.06
Copyright 1991-1994, 1997, 1998, 2000 Free Software Foundation, Inc.
% 
GNU版 dc(1)コマンド / FreeBSD 9-CURRENT amd64
% dc -V
dc (GNU bc 1.06) 1.3

Copyright 1994, 1997, 1998, 2000 Free Software Foundation, Inc.
This is free software; see the source for copying conditions.  There is NO
warranty; not even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE,
to the extent permitted by law.
% 

r202719コミット以後のFreeBSD 9-CURRENTへアップデートすると、bc(1)およびdc(1)コマンドの出力が次のようにかわります。

BSDライセンス版 bc(1)コマンド / FreeBSD 9-CURRENT amd64
% bc -v
bc (BSD bc) 1.0-FreeBSD
% 
BSDライセンス版 dc(1)コマンド / FreeBSD 9-CURRENT amd64
% dc -V
dc (BSD bc) 1.3-FreeBSD
% 

GNU版のbc(1)およびdc(1)はソースツリーからはまだ削除されていません。ビルドプロセスからはずされただけで、GNU版を試してみたい場合には個別にビルドして利用できます。同取り組みはもともとGabor Kovesdan氏によってGoogle Summer of Code 2008の取り組みとして実施されたものです。

Gabor Kovesdan氏はBSDライセンス版のgrep(1)コマンドの開発にも取り組み、成果物はPorts Collectionにbsdgrep(textproc/bsdgrep)としてまとめられています。こちらはいささか複雑な問題があるためベースシステムにマージできないでいますが、徐々に作業は進められていると説明されています。

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