heads-up
2010Q1 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から、
- FreeBSD/
arm port for TI DaVinci 強力なマルチメディア/ビデオ機能と組み込みDSPコアを含んだTexas Instruments ARM9システムオンチップDaVinci DSP ProcessorsへFreeBSDの移植が進められています。今のところU-Bootブートローダからの起動、
シリアルコンソール、 割り込みコントローラ、 統合されているタイマ、 電源およびスリープコントローラ、 10/ 100 Ethernetコントローラ、 SD/ MMCコントーラがサポートされていると説明があります。 今後の開発としては残りの周辺デバイスを利用するためのドライバの開発
(USB、 ATA、 NANDフラッシュ、 I2C、 DMAエンジン、 サウンド、 ビデオ入出力) と、 DSPコアをコミュニケーションするためのフレームワークの開発とされています。 - FreeBSD/
mips on D-Link DIR-320 BCM5354システムオンチップをベースにした無線LANルータであるD-Link DIR-320へFreeBSDの移植が進められています。いくつかの異なる目的において動作するいくつかのイメージを提供することを目指しています。今後の開発項目にはルータプロファイル、
Wifiルータプロファイル、 OpenVPNルータプロファイル、 bfeswitch設定ユーティリティなどが挙げられています。 - FreeBSD/
mips on Octeon ユニプロセッサOcteonにおける安定性が大幅に改善された他、
ツールチェイン、 rtld、 libc、 カーネルにおけるo32以外のMIPS APIのサポートが追加されたと報告されています。現在サポートされているn32 ABIは変更が大きすぎるため本体にマージされることはなく、 最終的にn32の実行もサポートしたn64カーネルが完成した時点で削除されることのことです。 - FreeBSD/
ia64 安定性を向上させるための改善が継続して実施されています。最近の改善でパッケージビルド時におけるシステムの安定性が向上し、
はじめて完全なia64-8パッケージビルドに成功したと報告があります。ただし、 パッケージビルドを並列して実行するとシステムがダウンする問題があり、 今後はこうした問題の解析や改善が継続される見通しです。SGI Altix 350のサポートも開始されたと報告されています。