heads-up
2010Q1 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から、
- Enhancing the FreeBSD TCP Implementation
ALQ(9)およびKPIの実装が可変長のメッセージをサポートするために見直されたことが報告されています。報告時点ではカーネルモジュールとしてロードすることが可能。この変更によってSIFTRを移植することが可能になった他、
今後の課題としてキュー自動チューニング機能の試験とマージが紹介されています。 - IPv6 without legacy IP kernel
2009年に完了した取り組みのひとつにINETおよびINET6の指定をはずしたカーネルをビルドできるようにするというものがありました。この作業は最終的にINETとINET6の依存関係を整理し、
INETを指定せずにINET6のみを指定したカーネルの構築を可能にするところにあります。現在の取り組みとしてこれを実現するためのアーキテクチャ的な問題の特定と依存関係の整理が進められていると報告があります。この取り組みは最終的にネットワークスタックのモジュール化を実現するための礎として活用されることになっていくと見られます。 - net80211 rate control framework
net80211ワイヤレススタックにおいてモジュール型のレート制御フレームワークが追加される旨が紹介されています。アイディアのベースはドライバにおけるコードを削減しつつより多くの制御アルゴリズムの追加を実現することにあり、
ワイヤレスのレート制御を実施する場合にはFreeBSDが便利なプラットフォームになることになります。