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2010年5月18日2010Q1報告(ディストリビューション): PC-BSD FreeBSDインストールバックエンドpc-sysinstall、オンメモリFreeBSD mfsBSD

heads-up

2010Q1 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から、とくにディストリビューションに関する話題を簡単に紹介します。

PC-BSD PC-SysInstall Backend

PC-BSDに新しく導入されたシステムインストーラバックエンドpc-sysinstallに関する作業状況が報告されています。pc-sysinstallはPC-BSDのインストーラからFreeBSDを通常インストールするためのバックエンドです。

FreeBSDプロジェクトではLinuxディストリビューションのようなインストーラに関してはPC-BSDの成果物が適切ではないかとみる向きがあります。この場合、カスタムインストールではなく、現在のFreeBSDインストーラと同じインストールを実現する必要があります。pc-sysinstallはPC-BSDのインストーラから従来のsysinstallでインストールしたのと同様のインストールを実現するためのバックエンドで、こうした要望に応えるものです。PC-BSDのインストーラから、これまでどおりPC-BSDのインストールも、従来のsysinstallと同じようにFreeBSDそのもののインストールのみを実施することもできます。

なおpc-sysinstallにはsysintallと比較してZFSサポートの追加とその改善(raidzのサポート、ミラーリングのサポート、複数マウントポイントの実現など⁠⁠、2TB以上のディスクにインストールするためのGTP/EFIのサポート、MBRスライス/パーティションマネージャ、geliパスフレーズサポートの追加などが実施されています。

sysinstallはディスクのパーティショニングにfdiskを使っていますが、pc-sysinstallではfdiskではなくすべてgpartで処理するように移行を進めています。こうすることでGPT/EFIにおける新機能が扱えるようになります。2TBを越えるディスクが珍しくない今これは便利な機能です。

mfsBSD

mfsBSDに関する活動状況が報告されています。mfsBSDはすべてメモリに読み込んで動作するFreeBSDのインストールセットを作製するためのスクリプト集です。たとえばISOイメージファイルの作製などに利用されます。

今のところサポートされているバージョンは8.0-RELEASEおよび7.3-RELEASEです。最近追加された新しい機能として、mfsbsd ISOフィルからZFSのみで動作するFreeBSDインストールを実現するためのzfsinstallと呼ばれるスクリプトが追加されたことが紹介されています。

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