heads-up
2010Q1 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から、
- PC-BSD PC-SysInstall Backend
PC-BSDに新しく導入されたシステムインストーラバックエンドpc-sysinstallに関する作業状況が報告されています。pc-sysinstallはPC-BSDのインストーラからFreeBSDを通常インストールするためのバックエンドです。
FreeBSDプロジェクトではLinuxディストリビューションのようなインストーラに関してはPC-BSDの成果物が適切ではないかとみる向きがあります。この場合、
カスタムインストールではなく、 現在のFreeBSDインストーラと同じインストールを実現する必要があります。pc-sysinstallはPC-BSDのインストーラから従来のsysinstallでインストールしたのと同様のインストールを実現するためのバックエンドで、 こうした要望に応えるものです。PC-BSDのインストーラから、 これまでどおりPC-BSDのインストールも、 従来のsysinstallと同じようにFreeBSDそのもののインストールのみを実施することもできます。 なおpc-sysinstallにはsysintallと比較してZFSサポートの追加とその改善
(raidzのサポート、 ミラーリングのサポート、 複数マウントポイントの実現など)、 2TB以上のディスクにインストールするためのGTP/ EFIのサポート、 MBRスライス/パーティションマネージャ、 geliパスフレーズサポートの追加などが実施されています。 sysinstallはディスクのパーティショニングにfdiskを使っていますが、
pc-sysinstallではfdiskではなくすべてgpartで処理するように移行を進めています。こうすることでGPT/ EFIにおける新機能が扱えるようになります。2TBを越えるディスクが珍しくない今これは便利な機能です。 - mfsBSD
mfsBSDに関する活動状況が報告されています。mfsBSDはすべてメモリに読み込んで動作するFreeBSDのインストールセットを作製するためのスクリプト集です。たとえばISOイメージファイルの作製などに利用されます。
今のところサポートされているバージョンは8.
0-RELEASEおよび7. 3-RELEASEです。最近追加された新しい機能として、 mfsbsd ISOフィルからZFSのみで動作するFreeBSDインストールを実現するためのzfsinstallと呼ばれるスクリプトが追加されたことが紹介されています。