heads-up
2010Q1 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から、
- Ports Collection
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Ports Collectionに登録されているソフトウェアの総数は21,500を超え、
現在も増え続けていると報告されています。Apple Xserveの寄贈を受けてPowerPC向けのパッケージビルドが再開されたほか、 ia64向けパッケージビルドへの注力、 sparc64向けのパッケージビルドも努力されていることが報告されています。 また Ports Managementチームが新しくsrcツリーに実施された変更や、
基盤となるライブラリやツールのアップデートがPorts Collectionにどういった影響を及ぼすのか検証する取り組みを進めていることを伝えています。たとえばこれまでのところBSDライセンス版bc(1)/bc(1)への入れ替え、 OpenALおよびSDLのアップデート、 NGROUPSの削除、 libcompatの削除およびregexp. h、 jpegライブラリのアップデート、 m4アップデード、 sh(1)アップデート、 bisonアップデート、 curlアップデートなどの検証が実施されたと報告されています。 今後の作業としてCURRENTにおける問題の修正、
Tier-2アーキテクチャのサポート改善、 PRの対処、 Xorg/ KDE4/ Gnomeなどのビッグコミットの実施などがあげられています。現段階ですでにXorg/ KDE/ Gnomeのコミットは実施されており、 この課題は達成されています。 - QAT
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Ports CollectionではQATと呼ばれる検出機構が新しいコミットを検出して検証を実施しています。新しいコミットが実施されるとQATが動作してビルド作業を行い、
問題がなければスルー、 なにか問題があればそれを報告する仕組みです。Ports committerはQATからの問題報告をコミット後で比較的すぐに受けることで迅速な対応が可能になっています。Ports Collectionの品質維持を実現するために欠かせない機能の1つです。 QATはここ2年間の間単一のサーバで動作してきました。この検出の問題点は、
複数のアーキテクチャやブランチに対応したチェックを実施しにくいという点にあります。これに対してはQATの実施をVMware仮想環境上に移行させることで任意バージョンのFreeBSDを使った動作検証が可能になり問題を解消できると報告されています。 今度の作業としてVMwareサーバをオンライン化してサービス提供を進めること、
QATのコードを理ファクタリングして並列ビルドが実施できるように変更、 既存のQATを新しいセットアップへ移行することなどがあげられています。