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2010年7月27日FreeBSD 8.1-RELEASE登場: ZFSv14導入、高信頼レプリケーションHAST導入、NFSv4 ALC対応

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2010年7月24日、FreeBSD安定版の最新リリースとなるFreeBSD 8.1-RELEASEが公開されました。FreeBSD 8.0-RELEASEから数々の改善、新機能追加、安定性向上のための機能の導入、セキュリティ修正のマージ、ドライバのアップデート、サードパーティアプリケーションのアップデートなどが実施されています。サーバ用途での採用に適したバージョンといえます。

FreeBSD 8.1-RELEASEは次の6つのアーキテクチャ版が用意されています。FTP経由でのISOイメージダウンロードのほか、BitTorrent経由でのダウンロードも可能です。

フルパッケージDVD/CD ISOイメージファイル、LiveCDイメージファイルのほか、amd64版とi386版にはUSBメモリから起動するためのイメージファイルも用意されています。FreeBSD 8.1-RELEASE関連のドキュメントは次のとおりです。

FreeBSD 8.1-RELEASEにおける主な特徴は次のとおりです。

  • 高信頼レプリケーションフレームワークHASTの導入
  • NFSv4 ACLサポートの追加(UFS、ZFS、cp(1)、find(1)、getfacl(1)、mv(1)、setfacl(1)に対応追加)
  • ZFS v14の導入
  • zfsloaderの導入
  • UltraSPARC IV/IV+、SPARC64 Vのサポート
  • PowerPC G5におけるSMPサポート
  • CAM ATAの改善
  • pf/dummynetの改善
  • サードパーティアプリケーションのアップグレード(IND 9.6.2-P2、sendmail 8.14.4、OpenSSH 5.4p1、GNOME 2.30.1、KDE 4.4.5)

amd64版またはi386版を使い、かつ、カーネルの再構築やシステムの再構築といった作業をしないで使っている場合、freebsd-update(8)を使ったバイナリアップデートが可能です。FreeBSD 8.1をベースにした最新のPC-BSD 8.1はすでにリリースされていますので、FreeBSD 8.1の新機能を試してみたいがX環境のセットアップは面倒という場合にはPC-BSD 8.1を使ってみてください。

FreeBSDデベロッパの中でもPC-BSDをFreeBSDのデスクトップ版とみなす傾向があり、GUIインストーラが必要な場合などはPC-BSDを使うことが勧められることになりそうです。FreeBSD 7をベースとしたNFSサーバを構築している場合、FreeBSD 8はNFSの改善や性能向上、安定性向上でアップグレードの検討に値するバージョンといえます。NFSサーバのみならず、7系をサーバとして採用している場合にはアップグレードを検討したいバージョンです。

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