FreeBSD Daily Topics

2010年8月11日FreeBSDサービスの包括的監視を提供するメカニズム「FreeBSD Services Control」

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2010Q2 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から興味深い話題を簡単に紹介します。

FreeBSD Services Control - fsc

FreeBSDサービスを監視するためのメカニズム「FreeBSD Services Control - fsc」に関する取り組みが紹介されています。サービスモニタリング機能をFreeBSDベースシステムに導入するというもので、FreeBSDを使ったサーバシステムを構築する場合のベースとなる機能のひとつになる可能性があり、動向が注目されます。

FreeBSDはrc.dメカニズムを使ってデーモンサービスの起動と停止、状態の報告などを実施しています。これを簡単にするためのservice(8)コマンドも導入されています。FreeBSD Services Controlはこれにさらにサービスの包括的なモニタリング、シグナルの処理、ログとりなどの機能を提供するもので、現在のフレームワークにさらに稼働しているサービス全体のモニタリング機能を提供するものになります。落ちたサービスを自動的に復旧させるといった処理も担当します。

FreeBSD Services Controlのアイディア自体はdaemontoolsまたはSolaris Service Service Mangement Facility(SMF)からきています。同様のメカニズムをFreeBSDのベースシステムで提供しようというわけです。daemontoolsのようなサードパーティツールを使うのと比べて、ベースシステムで提供されるため、FreeBSDベースシステムで提供されるサービスとシームレスに連携するようになるという利点があります。現在動作しているプロセス一覧とプロセス番号、プロセスが保持しているプロセスファイルなどが一覧で取得できるというわけです。

FreeBSDサーバを管理するとなると、FreeBSD Services Controlは手軽にシステムのサービス状態を知ることができるほか、サービスが落ちたあとに自動的に起動も実施できるなど、かなり扱いやすい機能になるのではないかと期待されます。

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