FreeBSD Daily Topics

2010年8月13日FreeBSD/powerpc64、FreeBSD/sparc64、FreeBSD/avr32移植状況報告

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2010Q2 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から興味深い話題を簡単に紹介します。

FreeBSD/powerpc64

2010年7月13日の段階でFreeBSD/powerpc64が9-CURRENTにマージされたことが報告されています。FreeBSD/powerpc64は64ビットPowerPCマシンに対応するもので、PowerPC 970/Cell/POWER4-7などを含むBook-S仕様に対応しているとのことです。現在のところApple Xserve G5、Apple Power Macintosh G5、Apple iMac G5に対応しています。今後さらに対応H/Wを増やすとことになるだろうと説明があります。

FreeBSD/sparc64

FreeBSD/sparc64の開発では、Sun Fire B100sサーバブレードにオンボードで搭載されているSun GigaSwift Ethernet 1.0 MMFが動作するようになったと報告があります。そのほか、SPARC64 Vプロセッサをベースにして開発された富士通のPRIMEPOWER 250サポートが追加されています。PRIMEPOWER 450/650/850も動作するだろうと説明がありますが、試験は実施されていないとのことです。また、Fujitsu/Sun SPARC Enterprise Mx000などのSPARC64 VI/VIIプロセッサベースマシンをサポートするビルディングブロックもサポートされることを意味していますが、こちらもまだ試験が必要とのころです。

FreeBSD/avr32

シングルユーザステージまで移植が進められたFreeBSD/avr32ですが、それ以降は開発が進んでいませんでした。今回、Oleksandr Tymoshenko氏がFreeBSD/avr32の開発に取り組み、今のところi386ホストにおけるツールチェーンの修正、ビルドカーネル成功、いくつかの例外を除いてビルドワールドの成功などが報告されています。次の開発課題としてpmapの修正と、シングルユーザステージまで移植状況を引き上げることがあげられています。

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