freebsd-sr
2010Q2 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から興味深い話題を簡単に紹介します。
- General-Purpose DMA Framework
Google Summer of Codeの一環として開発が進められているGeneral-Purpose DMA Frameworkが簡単に報告されています。これはとくに組み込みデバイスにおいて汎用的に利用できるDMAフレームワークを実装しようというものです。
- GEOM-Based Pseudo-RAID Implementation - geom_
pseudoraid ATAソフトウェアRAIDを提供するドライバにataraid(4)があります。これはATAコントローラドライバata(4)の一部として開発されたものです。ata(4)は最終的にATA_
CAMによって置き換えられるため、 将来のどこかのバージョンで排除されることになります。これはataraid(4)も同時に使えなくなることを意味しています。 この問題を回避するため、
GEOMクラスとしてソフトウェアRAIDを実装する取り組みがBoris Kochergin氏によって進められていると報告があります。しかし将来的な方向として、 この部分がそれほど堅牢に開発されていくかどうかは疑問が残ります。ソフトウェア的にRAIDを構築する場合、 今後はZFSを使う方がいいかもしれません。 - GPIO Framework
Luiz Otavio O Souza氏およびOleksandr Tymoshenko氏が汎用的に利用できる入出力インターフェースGPIO (General Purpose Input/
Output interface)の開発を進めていることを報告しています。現在のところled(4)機能を実装したgpioledと、 GPIO経由でI2Cを実装したgpioiicが存在するとのことです。このフレームワークはすでにFreeBSDをD-Link DIR-320やRouterBoardに移植する取り組みで採用されているとのことです。