2010Q2 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から興味深い話題を簡単に紹介します。
- New System Installer - pc-sysinstall
新しいシステムインストーラバックエンドpc-sysinstallが9-CURRENTにマージされたことが報告されています。pc-sysinstallは100%シェルスクリプトで開発されたインストーラバックエンドで、
従来のsysinstall(8)では実現されていない新機能の活用が盛り込まれています。いずれはsysinstall(8)を完全に置き換えるとともに、 PC-BSDで利用するグラフィックインストーラのバックエンドとして機能することになります。 現在のところ次の機能が実装されていると報告されています。
- ZFSサポート (RAIDZ、
ミラー、 マルチデバイスプールセットアップ) - GELIによる暗号化ディスク機能
- Glabelを使った自動ラベリング機能
- GPT/
EFIを使った大規模ディスクサポート - インストール時作業ログ全記録機能
pc-sysinstallはすでにPC-BSD 8.
0および8. 1におけるデフォルトのインストールバックエンドシステムとして活用されています。今後、 FreeBSDのデフォルトインストールバックエンドシステムとして活用されていくことになるとみられます。pc-sysinstall(8)が成熟することで、 さまざまなインストーラフロントエンド (GUI、 CUI、 バッチ処理) の迅速な開発が可能になります。 - ZFSサポート (RAIDZ、