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- FreeBSD’
s Summer Highlights GoogleのMurray Stokely氏が
「FreeBSD’s Summer Highlights - Google Open Source Blog」 において、 2010年のFreeBSD Google SoCの成果物を紹介しています。18のプロジェクトが実施されましたが、 特に次の3つのプロジェクトが取り上げられています。 - NFSクライアントアクティビティにおけるセキュリティ監査機能の実装。これまでFreeBSDはローカルファイルにおけるアクティビティを監査対象としてきましたが、
Efstratios Karatzas氏によって取り組まれたこの開発でNFSを経由してクライアント側の動作も監査対象に加わりました。FreeBSDはNetAppやIsilon、 Panasasなどのストレージベンダにおいて基盤OSとして採用されているほか、 OSSで開発されているFreeNASの基盤OSでもあります。今回開発された機能はこうしたストレージプロダクトで活用されることになるとみられます。 - FreeBSD ext2fsに対して性能向上を実現するプリアロケーションの開発が取り組まれたほか、
読み込み限定でExt4ファイルシステムのサポートが追加されました。Zheng Liu氏によって取り組まれた開発です。 - David Forsythe氏によって取り組まれたパッケージ管理システム周りのライブラリ化も紹介されています。パッケージ関連ツールとしてコマンドに分離していた部分をライブラリとして整理するというもので、
同ライブラリをベースにツールの作り替えも実施されています。ライブラリに整理することで、 今後のパッケージ管理ツールの改善や開発負荷の軽減につながります。
Google SoCで取り組まれた開発結果は、
システムに対して改善をもたらすものであると判断され、 マージするに足るレベルまで成熟していると判断された段階でHEADへマージされます。そうした開発を実施した学生はそのままFreeBSDコミッタになることが多く、 FreeBSD開発に参加するようになります。 - NFSクライアントアクティビティにおけるセキュリティ監査機能の実装。これまでFreeBSDはローカルファイルにおけるアクティビティを監査対象としてきましたが、