2010Q3 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から興味深い話題を紹介します。
- FreeBSD Services Control
(fsc) FreeBSDのベースシステムへの統合を目指して開発が進められている新しいサービスモニタリングメカニズムFreeBSD Services Control
(fsc) の開発状況が報告されました。fscはrc. dメカニズムに統合されることになる新しいモニタリングサービスで、 daemontoolsのモニタリング機能をFreeBSDのベースシステムにもたらすような働きをします。fscの主なソフトウェアは次のとおりです。 - fscd - システム起動時に起動されるfscデーモン。登録されるサービスを監視して、
サービスの再起動や終了などの処理を実施する - fscadm - fsc制御ユーティリティ。fscデーモンで監視するサービスを追加したり、
モニタリングしているサービス一覧の表示、 モニタリングしているサービスのプロセスIDの表示やプロセスファイルの表示などを依頼するツール
fscに登録されたサービスが何らかの原因で終了した場合、
条件に一致していれば自動的に再起動が実行されます。正規の終了処理であると判定された場合には、 そのままサービスは終了となります。daemontoolsなど既存のツールと比較した場合の利点として、 次の項目が紹介されています。 - ポーリングではなくプッシュ通知を使って実装されている
- 既存のrc.
dメカニズムとよくなじむようになっている - FreeBSD開発者が直接機能を拡張することができ、
サードパーティツールを使うよりも迅速な対応が期待できる
fscのアイデアの一部はdaemontoolsやSolaris Service Management Facility
(SMF) からきていると説明があります。前回の報告から比べてバグが2つ修正された他、 ドキュメントが更新されたことが報告されています。9-CURRENTへのマージはまだ実施されていません。さらに試験を繰り返してから統合されることになるようです。 - fscd - システム起動時に起動されるfscデーモン。登録されるサービスを監視して、