2010Q3 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から興味深い話題を紹介します。
- PC-BSD
PC-BSDの主要開発者であるKris Moore氏がPC-BSDの開発状況を報告しています。報告されている内容は次のとおりです。
- PC-BSD 9.
0のリリースへ向け、 PC-BSDツールとPBIフォーマットのリファクタリングを実施中 - PC-BSDのGUIツールをKDE依存からQtライブラリ使用へと変更
- KDEに依存した状態からGnome、
XFCE、 LXDEなどほかのWindowsプラットフォームを使用できるように変更 - GUIに依存した状態からコマンドラインからも制御が可能なようにツールを変更
- FreeBSDにおいてPC-BSDのPBIをパッケージ管理システムとして採用できるように開発を実施
PC-BSDが提供しているパッケージPBIは、
Ports Collectionを大元のシステムとしながらも、 FreeBSD Packagesと違ってパッケージ単体としての独立性が高く、 ほかのアプリやライブラリの影響を受けることなく単体のアプリのアップグレードやダウングレードが実施できるという特徴があります。FreeBSDをベースにバイナリベースのシステム構築を実現したい場合、 PBIは魅力的な選択肢です。 現在、
PC-BSD PBIのツールからGUI依存を排除し、 FreeBSDのpkg_*ツールのようにコマンドラインから操作するコマンドの開発が進められています。近い将来FreeBSDにおいてPBIを使ったシステム構築が簡単に実施できるようになる見通しです。コンパイルによるアプリケーションアップグレードを実施せず、 ほかのアプリに影響を及ぼすことなく対象のアプリだけをアップグレードしたい場合など、 便利に活用できます。 - PC-BSD 9.