2010Q3 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から興味深い話題を紹介します。
- Syncing pf(4) with OpenBSD 4.
5 OpenBSD 4.
5のpf(4)を移植する取り組みが紹介されています。OpenBSD 4. 5のpf(4)は、 FreeBSDに移植されたpf(4)に対してさまざまな改善が実施されています。OpenBSD 4. 5のpf(4)ではpf(4)とともにsnort_ inlineが動作するためのdivert(4)のサポートや、 pfsync(4)をモジュールとしてロード可能にするといったことができるようになります。 すでに移植した最新版は安定していると考えられているようです。現在のOpenBSDの最新版はOpenBSD 4.
8です。移植の対象とされているのがOpenBSD 4. 5と古いバージョンになっているのは、 OpenBSD 4. 5以降のバージョンではシンタックスが変更され後方互換性がなくなっているためだと説明があります。OpenBSD 4. 5のpf(4)の移植作業が終わったあとで、 これよりも新しいバージョンのpf(4)の移植が検討されることになります。