2010Q4 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から興味深い話題を紹介します。
- BSDInstall
Nathan Whitehorn氏からsysinstall(8)に代わるべく開発が進められているBSDInstallに関する開発状況やその特徴が報告されています。BSDInstallはインストール作業を単純化しつつ、
さらに拡張が容易でスクリプトによる記述が可能なモジュール型のプログラムとして開発が進められているものです。作業のほとんどはすでに終了しており、 i386、 amd64、 sparc64、 powerpc、 powerpc64のアーキテクチャで動作します。テストはしていないもののPC98でも動作するだろうと説明があります。新機能として次の機能が紹介されています。 - x86システムにおけるGPTインストールを実装
- 複数ディスクにまたがるインストールの実現
- Jail内部へのインストールの実現
- ネットワークインストールのサポート
- ライブシステムからディスクイメージへインストール可能
(仮想化対応強化) - PowerPCでも動作
- システムインストール作業の簡素化
- より柔軟なスクリプト機能の提供
- より簡単な調整機能の提供
今後の開発項目として次の内容が挙げられています。
- ワイヤレスネットワーク設定ウィザードの実装
- ZFSインストールのサポート
- Itaniumディスクセットアップの実現
BSDInstallはPC-BSDで開発が進められているpc-sysinstallとは別の取り組みです。最終的にどちらが使われるようになるのか現段階ではまだわかりません。