2010Q4 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から興味深い話題を紹介します。
- xz Compression for Packages and Log Files
Martin Matuska氏がxz(1)圧縮を利用したパッケージの作成および利用を可能にする変更を9-CURRENTおよび8-STABLEに追加したことを伝えています。 /etc/
make. confに 「PKG_ SUFX=.txz」 を指定すると、 「.txz」 の拡張子を持ったパッケージが作成されるようになります(tar(1)でまとめてxz(1)で圧縮したファイルという拡張子)。pkg_ create(1)、 pkg_ add(1)、 bsdtar(1)がすでにxz(1)圧縮をサポートしています。 xz(1)はすでに9-CURRENTのベースシステムにマージされています。xz(1)は高圧縮率を実現したデータ圧縮ソフトウェアで、
GZIPよりも30%ほど圧縮率が高く、 BZIP2よりも15%ほど圧縮率が高いとされています。また展開時の処理も早く、 BZIP2と比較して展開にかかる時間が半分ほどだとされています。 性能的に判断してもライセンス的に見てもxz(1)は扱いやすく、
今後FreeBSDでデフォルトで採用される圧縮ツールおよびフォーマットになっていくとみられます。パッケージの形式をどの段階で.tbzから.txzに変更するかは、 関連するツールをすべてxz(1)対応にするとともに、 .tbzと.txzのパッケージを作成して、 具体的にどの程度のサイズ向上が見込めるかを比較してからになると見られます。