FreeBSDリリースエンジニアリングチームはFreeBSD 9.0-RELEASEへ向けた最初のスケジュールを検討しています。現段階では2011年の夏または秋頃のリリースを目指す方向です。5月13日および14日、カナダの首都オタワにおいてBSDCan 2011の開催が予定されています。このカンファレンスに併設する形でFreeBSD DevSummitが11日および12日に実施されます。

FreeBSD DevSummitではそれぞれの分野において議論が実施される他、FreeBSD 9.0-RELEASEに関する議論や、FreeBSD 10系で取り組むべき内容なども議論される見通しです。BSDCan 2011の終了を待ってから、再度FreeBSD 9.0-RELEASEへ向けたスケジュール調整を実施し、最終的な見通しがリリースエンジニアリングチームから発表されることになると見られます。

FreeBSD 9.0はZFSv28の導入をはじめ、さまざまな新機能や機能改善が盛り込まれたメジャーアップグレードバージョンとなります。経験的にFreeBSDはメジャーアップグレードのリリースがスケジュール通りに進まず、遅延する傾向があります。夏にリリースされるかどうかはまだわかりませんが、リリースへ向けた取り組みがはじまっていることは楽しみといえます。