heads-up
- IPv6-only Testing Versions of FreeBSD and PC-BSD
FreeBSD FoundationおよびiXsystemsは2011年6月6日
(米国時間)、 IPv6の機能のみを有効にした試験目的のFreeBSDとPC-BSDの配布を開始したことを発表しました。これはWorld IPv6 Dayでの利用を想定して提供されたものです。 FreeBSDはIPv6実装初期の段階からIPv6の実装を搭載したOSです。最近はこの取り組みを加速させるプロジェクトとして、
IPv4スタックとIPv6スタックを完全に分離して独立させる作業が進められてきました。実際にFreeBSD Foundationの支援のもとで開発を実施したのはBjoern Zeeb氏です。 IPv6機能はIPv4スタックを拡張する形で開発されました。IPv4が主流という段階では、
あくまでもオプション的な位置づけとなるからです。しかし、 デュアルスタックの状態ではIPv4とIPv6の問題を切り分けるのが難しく、 IPv6スタック開発の妨げとなります。 これを受けてFreeBSDではIPv4とIPv6スタックの完全分離を目指して開発を推進。IPv4を無効にし、
IPv6のみを有効にしたカーネルの構築を可能にしました。今回、 FreeBSD FoundationおよびiXsystemsから提供されるIPv6オンリーのFreeBSDおよびPC-BSDはこの開発の成果物となります。FreeBSDはサーバにおけるIPv6試験向けに、 PC-BSDはデスクトップにおけるIPv6試験向けに利用できます。