2011Q1 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から興味深い話題を紹介します。
- HAST
(Highly Available Storage) current - 高信頼レプリケーションストレージ
「HAST」 の開発進捗が報告されています。前回の報告以降、 HASTに実施された変更は次のとおりです。 - ネットワークを経由するデータの圧縮機能の追加。これによって同期処理の高速化が実現されています
- ネットワークを経由するデータをチェックサムでチェックする機能の追加
(オプション機能) - セカンダリノードおよびhastctlに対するCapsicumサンドボックの実現
- プライマリノードに対するChrootおよびsetuidおよびsetgidによるサンドボックス機能の実現
- 接続において接続元IPを指定する機能を追加
- スプリットブレインが発生するのを防ぐため、
片方のノードがプライマリからセカンダリへ移行している間、 もう片方ではロールの変更をしばらく待つように変更
なお、
これまでHASTの開発に参加してきたMikolaj Golub氏が新しくFreeBSD srcコミッタとして認定されています。HASTは注目されているFreeBSD新機能のひとつで、 BSDCan 2011でも人気のあるセッションでした。