2011Q1 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から興味深い話題を紹介します。
- Linux Compatibility Layer - DVB and V4L2 Support
Juergen Lock氏からLinuxバイナリ互換機能にDVBおよびV4L2のサポートを追加する取り組みを報告しています。この機能がマージされるとSageTV、
Skype、 FlashなどDVB/ ATSCチューナーやWebカメラを利用するLinuxアプリケーションがそういったデバイスを扱えるようになります。 この機能は、
すでにFreeBSD 9-CURRENTおよび8-STABLEにマージされており、 こうした環境ではPorts Collectionから該当するアプリケーションをインストールすればすでに利用できるようになっています。また、 それ以前の環境であっても同等の機能がカーネルモジュール (multimedia/ linux_ v4l2wrapper-kmod) の形で提供されており、 利用できるようになりつつあります。 ライセンスの関係でFreeBSDカーネルに取り込むことができないものや、
バイナリしか提供されていないためパッチという形での対応が難しいアプリケーションに対しては、 ここのところカーネルモジュールで問題を回避する機能を実装し、 Ports Collectionレベルで対処するという方法が活用されはじめています。とくにLinuxアプリケーションをFreeBSDで実行させるために有効なテクニックです。