2011Q1 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から興味深い話題を紹介します。
- New FreeBSD Installer
FreeBSD 9-CURRENTに新しく導入され、
sysinstall(8)に代わるデフォルトのインストーラとなったBSDInstallの話がNathan Whitehorn氏より報告されています。従来同様のシンブルなインストール操作を実現しつつ、 さまざまな機能を提供しています。FreeBSD 9. 0-RELEASEにおけるデフォルトのインストーラになる見通しです。 特徴的な機能として次の項目が紹介されています。
- Live CDとしてインストールCDとしても利用できるメディアデータ
- 複数のディスクにまたがったインストールのサポート
- ワイヤレスネットワーク設定のサポート
- GPTディスクフォーマットのサポート
- Liveシステムからディスクイメージへインストール可能という仮想環境との相性の良さ
- モジュール型になっておりsysinstall(8)と比較して拡張がとても容易
- インストールはすべてシェルで実行されておりきわめて高い柔軟性を提供
インストーラのバックエンドとしてpc-sysinstall(8)を利用するようにする開発は現在進められていると説明されています。今後の開発内容としてはZFSインストールのサポート、
IA64ディスクセットアップのサポートが挙げられています。