FreeBSD Daily Topics

2011年6月27日分散ネットワークファイルシステムOpenAFS対応状況報告

2011Q1 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から興味深い話題を紹介します。

OpenAFS Port

カーネギーメロン大学のAndrewプロジェクトで開発された分散ネットワークファイルシステムであるAFSのFreeBSD移植に関する状況が報告されています。まだ荒削りながらも、FreeBSD 9-CURRENTで動作するOpenAFSは徐々に改善が進んでいる状況だということです。Ports Collectionに登録されているOpenAFS(net/openafs)は1.6.0へ向けたプレリリース版が登録されており、OpenAFSの正式リリースに合わせて1.6.0へ更新される見通しです。

OpenAFSの動作に関してはまだバグもあり、高負荷状況での使用に耐えうるところまでは仕上っていないようです。9.0におけるOpenAFS 1.6.0も通常負荷での安定した利用が想定されています。現在のところ開発課題として挙げられている内容は次のとおりです。

  • メモリベースのキャッシュと同じようにディスベースのクライアントキャッシュが利用できるようにVFSのロック機能を変更
  • 高負荷時に発生する競合とデッドロックの原因追求
  • bsd.kmod.mkカーネルモジュールビルドインフラストラクチャとの統合
  • カーネルモジュールにおける緩いメモリリークの解消

まだいくつか未解決の問題が残っているものの、バグの詳細報告は歓迎しており、そうした情報はport-freebsd@openafs.orgに提供してほしいと説明があります。

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