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- PF 4.
5 on FreeBSD 9 current - FreeBSD 9-CURRENTのPFがOpenBSD 4.
5由来のPF 4. 5へバージョンアップされました。OpenBSDの最新版は4. 9ですので最新版を移植するならPF 4. 9が必要になるわけですが、 従来のPFと文法に互換性があるのがこのバージョンまでであるため、 既存のファイアウォール規則との互換性を損なわないこのバージョンまでのアップデートとなっています。 FreeBSDにはIPFW、
IPF、 PFという3つのファイアウォール実装があります。PFは後発でありOpenBSDで開発されたということもあって、 比較的人気のある実装です。しかしながら4. 5よりも後の実装はシンタックスに互換性がないこと、 現在のPFの実装はコアに対してスケールしにくいという問題があります。コアに対してスケールするのは、 FreeBSDのデフォルトのファイアウォール実装であるIPFWです。 このあたりの開発を担当しているデベロッパやpfSenseの開発者らの間で、
今後PFをどのように扱っていくのか、 ある程度のコンセンサスは取れているようですが、 具体的な計画はまだ発表されていません。BSDCanのデベロッパーサミットでの議論が現実することになれば、 すべてのファイアウォールに対応できるファイアウォールエンジンを開発し、 IPFW、 IPF、 PF用のインタプリタをそれぞれかませるようにする、 という開発が取り組まれることになりますが、 どうなるかはまだわからない状況といえます。 これまでの開発の流れを見ると、
FreeBSDでもっともサポートが厚いのはIPFWということになります。PF 4. 5が導入されたのを機会に採用するファイアウォールを再度検討するというのは、 ひとつのいいタイミングかもしれません。または、 そのあたりあまり気にしなくて良いように直接FreeBSDを使うのではなく、 FreeBSDベースで開発されているファイアウォール・ ルータプロダクトである 「pfSense」 を利用するという方法もあります。pfSenceはFreeBSDプロジェクトとの関係も積極的で、 今後も発展が期待できます。