eurobsdcon
- GPL-free BSD toolchains - the last fort: Linker
BSDライセンスのツールチェーンのみに移行するのに必要なライブラリであったりツールであったりは、
すでにある程度の目処が着いた状態にあります。長らく対応していなかった部分の追加開発、 ライブラリの移植、 ファウンデーションによるライセンスの獲得、 LLVM Clang開発の進展などこの1年で大きく進みました。 残りで大きなものはデバッガとリンカーになりますが、
デバッガはLLVMのデバッガが使われることになるとみられますので、 最大の残りは 「リンカー」 ということになります。 EuroBSDCon2011に併設されたFreeBSD DevSummit 2011では、
(誰が実装するのか、 開発に着手するのかは別として) リンカーに求めたい機能が開発者から挙げられていました。GNU ld互換はもちろん、 リンカースクリプト対応、 インクリメンタルリンク機能、 IR、 代替えハッシュテーブルサポート、 ユニットテスト対応、 クランチサポート、 ネイティブクロスアーキテクチャサポート、 マルチパスルックアップなどなど、 実現すればこれだけでも興味深い機能になるところです。 FreeBSD 10-CURRENTではこのあたりの開発がどうなっていくのかが一つの注目点となります。CURRENTを追う場合、
Clangを使ったカーネル/ユーザランドのビルドや、 BSDライセンスのツールチェーンの試用などが当面面白い部分です。