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- problems of current Package system
FreeBSDのアプリケーション管理システムはPorts Collectionを基本としています。Ports Collectionはバージョンやブランチという概念を持たず、
常に最新版という仕組みを採用しています。FreeBSDのリリースに合わせてフリーズフェーズが設けられ、 リリースに向けたまとめの作業が実施されます。 Ports Collectionから生成されるバイナリパッケージ集が
「Pacakges」 です。基本的にリリースに対して提供されます。ビルド済みなので簡単にインストールできるという特徴があります。初心者のほとんどは、 Packagesを使ってアプリケーションのインストール作業をしたことがあるでしょう。 このように、
もともとアップデートを考えた作りにはなっていないので、 Packagesベースでアプリケーションのアップデートなどを実施しようとすると、 なにかと問題が起こります。そういった場合にはPorts Collectionを使うのが一般的な対処方法ですが、 ただ使えればいいだけの初心者ユーザであったり、 業務で安定して動作してくれればいい企業ユーザにとっては、 すべてコンパイルするというのは面倒な作業でもあったりします。 また、
管理する対象が1、 2台程度ならまだしも、 これが10台20台と増えていった場合、 Ports Collectionベースの管理方法はそのままでは面倒になってきます。毎日全PCがアプリケーションのビルドをするというのは、 考えてみると不毛な部分があります。バイナリベースのパッケージ管理システム、 とくにアップグレードが考慮された仕組みが必要です。 バイナリベースのパッケージ管理システムとしてはPC-BSDのPBIが一歩先に進んでいますし、
FreeBSDでも利用できるようになりました。しかし、 Ports committersもPackagesそのものを改善する取り組みを進めており、 今回のFreeBSD DevSummitでもこの点に焦点を当てて議論が実施されました。