eurobsdcon
- FreeBSD virtualization technologies - BHyVe and Xen
今回の開発者会議に参加して強く感じたことの1つに、
BHyVeが一時的な話題としてではなく、 実用的なFreeBSDハイパーバイザ化の方法として浸透しようとしている雰囲気と、 Xenに対する今後の展開の期待度の高さでした。 BHyVeはBSDCan 2011で発表された仮想化技術で、
いわゆるFreeBSDをハイパーバイザ化し、 そこで別バージョンのFreeBSDを複数動作させるというものです。実際にベンダで使われている技術のようで、 登場時点で多くのデベロッパが強い興味を抱きました。 BHyVeのソースコードはすぐに開発リポジトリへ導入されました。まだまとまった情報は少ないのですが、
BHyVe - FreeBSD Wikiあたりからリンクを辿っていくことでビルド方法や試し方などがわかると思います。使用するにはIntelの仮想化技術をサポートしたプロセッサが必要です。Nested Paging (Extended Page Tables) が必要になります。最新のプロセッサは基本的には対応していますが、 オーバクロック版や廉価版ではこの機能が無効化されているものなどもありますので、 試用する場合プロセッサの提供している機能を調べてからにしたほうが良いでしょう。 また、
今後のXenに対する期待度の高さも、 今回の開発者会議で強く感じるところがありました。エンタープライズでの採用、 組み込みデバイスにおける仮想化、 Amazon EC2での活用などを考えると、 Xenは今後ますます重要な機能になります。FreeBSDの活用シーンを広げる意味でも、 Xenへ高い期待度を感じました。