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2011年12月19日FreeBSD NFSv4.1クライアント、基本実装パッチ(9系、current系)登場

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FreeBSD NFSv4.1 status

FreeBSDのNFSサブシステムの主要開発者であるRick Macklem氏がメーリングリストにおいてNFS 4.1実装に関する状況を報告しています。

NFSv4.1は一部のストレージベンダがすでにプロダクトに採用しているほか、エンタープライズ向けのLinuxディストリビューションのいくつかがクライアント実装を持っています。2012年以降はより多くのストレージアプライアンスやOSが実装を提供することが予想されており、今後主要技術のひとつになっていくものと見られます。

FreeBSDの状況をまとめると次のようになります。

  • FreeBSD 9.0がサポートするバージョンはNFSv4.0
  • FreeBSD 10-currentおよびFreeBSD 9系向けにはRick氏が開発したNFSv4.1クライアントの基本実装を提供するパッチがすでに用意されている9向けパッチ10-current向けソースツリー
  • 現在の基本実装はpNFSには対応していないが、次の開発ターゲットはpNFSであり2012年春の段階では試験などを実施したい(Rick氏)
  • NFSv4.1サーバの開発はまだ終わっていない
  • ストレージ関連のFreeBSDベンダはすでにNFSv4.1クライアント/サーバ実装を持っているものと見られる

NFSv4.1はまだ特定のソリューションやアプライアンス、ディストリビューションが対応している段階にありますが、今後は業界標準の技術として利用されるものと見られます。FreeBSDにおいても基本的な機能の実装が進められていることは押さえておきたいポイントです。

ただし、この実装がそのままソースツリーにマージされることになるかどうかはわかりません。FreeBSDをベースにストレージアプライアンスを開発し販売しているベンダはすでにNFSv4.1の実装を持っているものと見られます。マージの可能性がある場合、これら実装がマージされる可能性があります。Rick氏はベンダの例としてPanasasとNetAppに触れています。FreeBSDを利用したストレージプロダクトを開発しているベンダはほかにも存在します。

FreeBSDベンダは自社開発のコードがFreeBSDベースコードと乖離することでメンテナンスが困難になることを嫌い、実装をFreeBSDへマージすることがあります。ただし、サービスやプロダクトの販売競争力にも関係してくる部分なので、どのタイミングでどの実装を放出するかは判断が難しいところがあります。NFSv4.1の実装がどうなるかは現段階ではわかりませんが、Rick氏が開発したクライアントコードのパッチがすでに存在するというのはひとつの状況を表すものといえます。

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