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2012年7月23日FreeNAS 8.2登場、待望のメジャーアップグレード

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FreeNAS 8.2 released

iXsystemsからFreeNASの最新版となるFreeNAS 8.2公開されました。FreeNASはFreeBSDベースのNASソリューションです。8.2はメジャーバージョンアップに相当し、数々の新機能が追加されています。主な新機能は次のとおりです。

  • プラグインシステムの導入。FreeBSD JailおよびPC-BSD PBIの技術をベースとしたプラグインシステムで、FreeNASの基本インストールのサイズを小さく抑えながら、さまざまなサービスの追加を可能にしています。たとえば提供されているプラグインとしてはトランスパレントBittorrentクライアント、Fireflyメディアサーバ、MiniDLNA UPnPサーバなどがあります。プラグインはサードパーティが開発して利用することも可能です。
  • ZFSのスクラブ操作をスケジューリングできるようになりました。Webインターフェースから設定することが可能です。デフォルトでは35日ごとにスクラブが実行されます。また、ZFSコマンドで変更したさまざまな設定がそのままWebインターフェースに反映されるようになりました。コマンドラインでZFSを管理するパワーユーザも、Webインターフェースから操作したいライトユーザも、どちらも便利に利用できます。
  • Webインターフェースにターミナルエミュレータが追加されました。SSHをサービスとして提供しなくとも、Webインターフェースでさまざまな操作をCUIベースで実施できます。
  • sysctl値やカーネルの設定などローレベルでの設定をWebインターフェース経由で実施できるようになりました。これまでよりもきめ細かい設定をWebインターフェースから実施することができます。
  • 仮想環境においてゲストOSとして動作する場合の処理が向上しています。

FreeNASはFreeBSDベースのソリューションとして特に人気の高いもののひとつです。開発プロジェクトがiXsystemsに移ってからはこれまでよりも積極的に開発が実施されるようになりました。FreeNASはiXsystemsが提供するエンタープライズ向けのNASソリューションTrueNASの基盤OSとして活用されています。

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