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2013年2月26日Arch BSD、ISOイメージを公開 - インストール方法紹介

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Arch BSD ISO Now Available for Testers

FreeBSDのカーネルとユーザランドをそのまま使って、Arch Linux風のプラットフォームを実現するArch BSDのISOイメージが公開されました。テスト目的で配布されているもので、amd64版(x86_64)のみが提供されています。インストーラはまだ用意されておらず、利用する場合には手動でインストールする必要があります。

ZFSを使う場合とUFSを使う場合とでインストール方法の説明がありますので、試用する場合にはこれを参考にして作業します。pacstrapコマンドでベースシステムをセットアップするなど、Arch Linux的なアプローチが経験できますので、興味がある方は一度この方法で作業してみるとよいでしょう。

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掲載されているインストール方法を、UFSを使う場合で簡単にまとめると次のようになります。これは20GBの仮想ディスクを想定してインストール作業を実施した場合の方法です。

# gpart create -s gpt da0
# gpart add -s 64k -t freebsd-boot da0
# gpart bootcode -b /boot/pmbr -p /boot/gptboot -i 1 da0
# gpart add -s 1g -t freebsd-swap da0
# gpart add -t freebsd-ufs da0
# newfs -U /dev/da0p3
# mount /dev/da0p3 /mnt
# pacstrap /mnt base
# cat/mnt/etc/fstab
/dev/da0p2 none swap sw 0 0
/dev/da0p3 / ufs rw 1 1
EOF
# chroot /mnt
# tzsetup Asia/Tokyo
# shutdown -r now

gpart(8)でパーティショニングを実施し、newfs(8)でフォーマット、mount(8)したあとで「pacstrap」コマンドを実行しているところがポイントです。これでArch BSDの基本コンポーネントがひと通りインストールされます。

Arch Linuxの操作感やポリシー、雰囲気に慣れており、かつ、JailやZFSを使いたいという場合には、Arch BSDは面白いディストリビューションです。開発はまだまだこれからといった段階ですが、軽量ですぐに使えるFreeBSDプラットフォームが必要だという場合、Arch BSDはそれなりに注目しておきたいディストリビューションです。FreeBSDを使っているにもかかわらず、このLinux風コンソールというのも新鮮な感じがします。

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