ports
- Official FreeBSD Binary Packages now available for pkgng
これまで開発が続けられてきた次世代パッケージ管理システムの公式バイナリパッケージの提供が開始されました。FreeBSD 10.
0-RELEASE以降はこの新しいパッケージ管理システムがデフォルトのパッケージ管理システムとなります。インストール、 アンインストール、 管理、 アップグレードなどの操作をpkg(8)コマンドで実施できます。 提供されているバイナリパッケージはamd64およびi386を対象としています。サポートしているバージョンはFreeBSD 8.
3、 8. 4、 9. 1、 9. 2、 10. 0、 11-CURRENTです。バイナリパッケージはPorts Collectionから週に1回のペースでビルドして提供されます。ビルドは毎週水曜日の午前1時から開始され、 数日後にはリポジトリに反映される見通しです。 FreeBSD 10.
0よりも前のバージョンでpkg(8)を使用するには、 まず次の設定を/etc/ make. confへ追加します。 Ports Collectionを最新の状態にアップグレードしてからpkg(8)をインストールします。
公式バイナリパッケージを使用するには少なくとも1.
1.4_ 8以降のバージョンのpkg(8)が必要です。 これまで実験的にpkg(8)を使っていたという場合には/usr/
local/ etc/ pkg. confファイルに設定を書き込んでいたと思います。公式のバイナリパッケージを使用する場合にはこのファイルは削除します。または少なくとも/usr/ local/ etc/ pkg. confファイルからリポジトリに関する設定 (PACKAGESITE、 MIRROR_ TYPE、 PUBKEY) を削除します。 次に/usr/
local/ etc/ pkg/ repos/ FreeBSD. confというファイルを作成します。中身は次のようにします。 これでpkg(8)を使い出す準備完了です。次のようにコマンドを実行すれば最新のバイナリパッケージで振るアップデートできます。依存関係などもあるので最初のアップデートには-fを指定してフルアップデートを実施した方がよいと思います。
現在のタイミングですと、
perlのパッケージが衝突してアップデートできない、 といった旨の表示がされるのではないかと思います。その場合、 一旦perlを強制アンインストールしてからフルアップデートを実施するとうまくいくケースが多いと思います。 インストールされているperlのパッケージ名は次のように調べます。
フルアップデートを実施したあとは次のように不要になったパッケージを自動削除しておきます。依存関係でインストールされたものの対象がアンインストールされるなどして不要になっているパッケージを自動的に探しだして削除してくれます。
pkg(8)はPorts Collectionとシームレスに統合していますので、
pkg(8)とPorts Collectionとの利用を混在させることができます。大半のソフトウェアはpkg(8)でインストールしておき、 ビルドオプションを指定する必要があるものは後からPorts Collection経由でインストールし直す、 といった作業をすることが増えるのではないかと思います。 これまでPorts Collectionをベースとしたソフトウェアの管理を実施してきたようなケースでは、
pkg(8)の登場によって管理方法が大きく変わることになるとみられます。