ZevenOSコミュニティのLeszek Lesner氏は11月15日(現地時間)、UbuntuベースのLinuxディストリビューション「ZevenOS 2.0」の公開を発表した。すでにLiveCDのISOイメージがダウンロード可能となっている。
ZevenOSは、BeOSライクなユーザインターフェースをLinuxデスクトップ環境で実現するオープンソースのプロジェクト。使いやすさ、ハイパフォーマンス、ネットブックを含む幅広いハードウェア環境での動作をめざしている。
ZevenOS 2.0はリリースされたばかりのUbuntu 9.10をベースにしており、それに伴い、PulseAudioの採用、HALからDeviceKit/MagicKitへの変更など、前バージョン(1.1)に比べて多くの点が改良されている。最大の特徴である“BeOSライク”な部分についても、デスクバー、アイコンやGTK+テーマといった外観が、よりBeOSに近いものになった。また、ディスクマネージャがBFS(BeOSのファイルシステム)パーティションの自動識別をサポートするので、BFSマウントも可能だ。
LiveCDのサイズは700Mバイトにも満たないが、いくつかのお勧めアプリケーションをまとめた「MAGI 2」というアプリケーションランチャが別に用意されており、必要なソフトウェアを簡単にインストールすることが可能。そのほか、ビデオエンコーディングアプリケーションの「Encode」、Haiku OSを試すことができる「Haiku-DD-Installer」、システム診断ツールの「MAGI」、メール、IMなどコミュニケーション環境を管理する「People」、カスタムZevenOSを作成するためのリマスターキットなども用意されている。
- ZevenOS
- URL:http://www.zevenos.com/